【あんスタ】元アイドルの私が夢ノ咲学院に転校した理由

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｢うん、そういうのはいらないから。英雄というのはね、一般人とは比べものにもならないほどの返り血を浴びた人殺しだよ。カエサル、ナポレオン、アレクサンダー……その他もろもろ例外なくね。他国を侵略し、外敵を駆逐し、血と臓物に首まで浸かったならずものさ……戦意高揚のため、求心力のために、そんな人殺しは美辞麗句で飾り立てられる。英雄として、祭りあげられる。『正義の味方』？『正義』って何だい？人殺しを正当化するための単なる理論武装、夢物語でしかないよね？それを理解せず、返り血にまみれた英雄の実態を知らずに……上っ面の綺麗事を頭から信じこんで、我こそ英雄なりなんて名乗ってしまう愚かものには腹が立つね。だから、僕はヒーローが嫌いだよ。それを褒めそやす連中もね。けれど千秋が言わんとするヒーローとやらは、どうも僕の認識するそれとはやや異なっている気がする。だから今日は、そのあたりを見極めたいと思っているよ。【スーパーノヴァ】が成功しようと失敗しようと、まぁ何らかの解答は得られるだろう｣

｢ふふ。どう転んでも自らに益する展開にしてしまいますね、さすがです会長さま♪｣

｢僕が腹黒いみたいに言わないでくれないかな、弓弦？単に僕は、あまり真っ当ではない幼少期を過ごしたから……男の子なら誰もが憧れるという、ヒーローという存在について無知なんだよね。できれば、いちから詳しく教えてもらいたいと思ってるんだよ。子供っぽい、単なる好奇心さ。千秋は考えなしの愚かものだけれど、馬鹿ではない。僕の知らない真理を、いくつも弁えているからね。まぁ単に僕の見込みちがい、過大評価かもしれないけど。期待しているよ、心からね。人間は、化け物以外にも『変身』できるものなのか……見せて、教えてくれないかな。夢ノ咲学院の、『正義の味方』くん♪｣

｢♪〜♪〜♪｣

ステージでは2人が歌ってる
流石3年生
安定してる

あっという間に前半が終わり後半に入った

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