【あんスタ】元アイドルの私が夢ノ咲学院に転校した理由 (ページ17)

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｢あっ！A殿！｣

『……おはよう』

｢おはようでござる！｣

朝からテンション高いな

『で？私に話しかけてきたってことは用事？』

仙石忍は人見知りらしい
見た目ではそう見えないけど……
その人見知りの仙石忍から話しかけて来るということは流星隊関連だろう

｢実は……隊長殿が提供してもらった曲について聞きたいことがあるから放課後時間があったら来て欲しいとのことでござる！｣

『曲について……？まぁ、いいか……いいよ、放課後用事ないし』

｢ほんとでござるか！？｣

『そんな事で嘘言わないって』

すっごい嬉しそう

｢A殿は余り拙者達アイドル科と交流を持つのが得意ではないと思ってたでござる｣

『うん、得意じゃない。むしろ交流しないで済むなら一生したくない』

｢はぅっ！？｣

ガーンッてつきそうなぐらいショック受けてる

『でも、仕事は仕事。そこは割り切ってるから……仕事の話なら聞いてあげる』

「よ、よかったでごさるぅ～……」

『じゃあ、放課後ね？場所知らないから案内よろしく』

「任せてほしいでござる！」

放課後
仙石忍に案内されて流星隊のレッスン場に来た

「おぉ！待っていたぞ☆」

『相変わらず暑苦しい……で？聞きたいことって？』

「ここの譜面なんだが……」

『あぁ、ここ？歌いにくい？』

「いや、そういうわけじゃないが全員でのハモリだと上手くいかなくてな……」

『んー……なら……』

「あ、あんなに真剣な隊長見た事ないッス……」

「はぁ……帰りたい……」

「あれ？A殿がこっちに向かってくるでござる」

『ねぇ、流星隊は5人って聞いてるんだけどもう1人は？』

「『おそく』なりました～」

『……5人揃ったね』

全員揃ったのを確認して私は声を張る

『今からこの曲歌いながらパフォーマンスしてみて。全力で、本気で、真剣に』

「い、いきなりッスか！？」

『練習してるんでしょ？私の曲を歌うんだから手抜きなんて許さない。今日だけ特別に私が直接指導する』

「えー！？！？た、隊長殿！」

「うむ！俺が依頼した！！」
「余計なことを……」
「がんばりましょ～！」

時間がない
さっさと曲を流し流星隊のパフォーマンスをみる
練習中であるのと経験の差から完璧とは言えない
でも、見込みはある

『高峯翠！ステップ遅れてる！』
「っ……」
『仙石忍！歌に集中してダンス疎かになってる！』
「は、はい！」
『南雲鉄虎！音域乱れてる！』
「すみませんッス！」

荒療治が必要だね