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英智の言葉を聞き、守沢千秋は保健室を出ていった。心配してか先輩も守沢千秋の後を追って保健室を出ていった
『ねぇ、英智。なんとか協力してあげれないの?英智がわからないわけないよね?新人のお披露目ステージがどれだけ重要か』
「わかってるよ。でも、あの企画書じゃあね…………というか、驚いた。A、千秋のこと気になるのかい?」
『……言ってることはよくわかんないけどアイドルに対しての気持ちは真剣だと思う』
「君が言うならそうなんだろうね……そうだ。千秋に協力してあげたら許可してもいいよ」
『は?協力って……守沢千秋に曲提供しろってこと?』
「そうだね。どうだい?」
何考えてるの英智
『お断り。それとこれとは別』
「手厳しいね」
『私を誰だと思ってるの?』
「齢12にしてアイドル界のトップに登りつめた夢川歌羽……だろう?」
『……そうだね』
昔はそう言われるのが嬉しかった。私の努力が認められた気がして嬉しかった。でも、今は……
『夢川歌羽なんて……もう、いないよ。私は咲風A。ただの音楽馬鹿だよ』
「A……君は……」
本当にそれでいいの?
「失礼する!咲風Aはいるか!?」
転校して数日。特に何か起こることもなく平和に過ごしていたが、その平和は今崩れた
「隊長殿?」
『…………』
身の危険を感じて教室から出ようとすると手を掴まれた
「どこに行くんですか?貴方に用事のある方がいらしてるんですよ?」
『司……』
「おぉ!そこにいたのか!」
守沢千秋にも見つかった
『一生恨むからな……司』
面倒事から避けたかったのに
『なんの用?守沢千秋』
「うむ!天祥院に言われてな。お前も先日聞いていたと思うが我々流星隊の」
『嫌』
「まだ、何も言っていないぞ!?」
『言われなくてもあんたが来た時点で大体わかる。どうせ英智に企画書を許可して欲しかったら私の協力を得ないと駄目とか言われたんでしょ?』
「その通りだ!協力してくれないか?時間がないんだ!」
『…………場所を変えよう』
「む?そうだな!」
流石に教室で色々話されると困る
「せ、拙者も行くでござる!」
『いいけど……なんで?』
「拙者も流星隊なんでござる!」
『なるほど…………音楽室に行こう』
鍵持ってるしそこなら騒いでも迷惑にならないだろう。主に守沢千秋の声で
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ぶるブルブルミちゃん(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください!!!! (2022年1月4日 22時) (レス) id: 33d476be95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ポン酢 | 作成日時:2020年4月26日 4時