小悪魔☆ハニーvol.16《T.MASUDA》 (ページ40)

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温かいAの手。

…いつもは冷たいくらいなのに
今日はとっても温かい。

「喉…平気か？」って聞くとうんうん、と頷く。

手を繋いでｷｯﾁﾝまで行くと。

冷蔵庫から生姜とﾚﾓﾝ

…棚から蜂蜜と紅茶のﾊﾟｯｸを取り出した。

ｹﾄﾙでお湯を沸かして…。
その間にAは生姜をすりおろす。

増田「有岡家はいつもそれなの？」

A「うん。お母さんが作ってくれるの」

お湯が沸くとﾏｸﾞｶｯﾌﾟに紅茶のﾊﾟｯｸを入れて…。
色が出たら。

すりおろした生姜の汁とﾚﾓﾝと蜂蜜を入れて
ｸﾙｸﾙとかき回す。

A「…出来たー♪」

増田「…飲んでもいい？」

A「…うん。どーぞ。」

ﾏｸﾞｶｯﾌﾟを渡され…ひと口。

意外とうまくて飲みやすい。

…ちょっと生姜がﾋﾟﾘｯとしたけど…
これは喉に効きそう‼

増田「美味w」

A「覚えた？」

増田「んふふ♪」

A「覚えてないでしょw」

増田「これはAの担当ﾃﾞｽ」

「だと、思ったー♪」って。
ﾏｸﾞを両手で持ちながらAが笑った。

…。

ﾌ-ﾄﾞを頭から外し。
ﾁｭｯ...ってｷｽをして。

「さっきはごめんね？」って謝った。

増田「…Aに信じてもらえないのが…ちょっと悔しかった。」

…素直に反省。

増田「Aがいないとつまんない。
…風呂もゆっくり入れちゃうし。
髪もすぐ乾かせちゃうし…」

A「それって…私が邪魔してるみたいw」

増田「…でもそれがないとつまんねーんだよ。」

A「…w」

増田「…構いたくって仕方ねーよw」

A「うわぁ…ぁ…熱ー‼」

増田「あぁ、ごめん‼大丈夫⁇」

お姫様抱っこ失敗。

ﾏｸﾞｶｯﾌﾟに入ってたﾊﾆ-ｼﾞﾝｼｬ-が
Aの胸元に溢れて…

「熱い熱い‼」って大騒ぎ。

すぐに濡れタオルで冷やして…
ｵﾚはAに叱られた。

…泣いたり
笑ったり
怒ったり
ｹﾝｶしたり
甘えたり…。

1日でいろんなことを一気に済ませてしまうような。

なんだかとても不思議な1日。

A「…ｺﾎ..ｺﾎｯ....」

増田「…今日は大人しく寝ようか。」

A「えぇー…。」

増田「…ﾊﾞ-ｶ。寝かすわけねーだろw」

…w

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