小悪魔☆ハニーvol.16《T.MASUDA》 (ページ33)

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お弁当♪

お弁当♪

子供みたいに楽しみにしてるｵﾚ。
鼻歌歌いながら仕事してると同僚に笑われる。

同僚「お前さー。本当最近機嫌いいなw」

増田「そう？」

同僚「幸せｵ-ﾗ??なんか出てる気がするw」

増田「まじー。ふふw」

…みんなわかるかなー。
今日ｵﾚお弁当持ちなんだ。

部長「増田くん。急なんだけど今から商談があるから付いてきてくれないか？」

増田「あ、はい。…今から。ですか？」

部長「何か都合悪いかな？」

増田「いえ。大丈夫です。」

時間は11時…。
今からだとお昼が遅くなるなぁ…。

Aのお弁当。
持って行ってもいいかな。
…ダメだろうな。

部長「行くぞ。」

増田「あ、はい。」

…部長に付いて商談相手の待つ場所へ。

部長「あ。増田くん。…今日はついてるぞw」

増田「なんでしょうか…。」

部長「今日はお昼を食べながらの商談だからな」

……えっ‼

そんなのあるの⁈‼

部長「それに。今日は鰻だぞ～w」

増田「鰻…。」

…鰻…。

鰻は好きだけど…
ﾃﾞｽｸの引き出しにはAのお弁当が…

部長「鰻…嫌いかな？」

増田「いえ…大好きです。」

部長「なら良かった。今日の鰻は国産天然鰻だからな。美味いぞw」

…でしょうねぇ。

ﾀｸｼ-に揺られながら。
朝の出来事を思い返す。

5時前から…1人奮闘していたA。

…気持ちがいっぱいになっちゃって泣いていたA

いろんな気持ちが詰まったお弁当。

…でもここで食べないという選択肢はない。

…なんでこんな時に限って…。

…。

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商談相手は大手のﾚｼﾞｬ-企業。
とても話しやすく。

商談もﾄﾝﾄﾝ拍子に成立し…
もちろん鰻も美味しかった。

とっても太っ腹な社長さんで。
「お土産だよ」と。

うな重弁当をお土産にもたせてくれた。

…A…。

ﾆｮﾛﾆｮﾛ系食べらんないんだよなー…。

鰻もｱﾅｺﾞも。

会社に着くと。
Aのお弁当と。
うな重弁当。

…どーしよ。

おまけに「増田くんの彼女に食べさせてあげなさい」と。

うな重が2個。

…どーしよー…。