小悪魔☆ハニーvol.16《T.MASUDA》 (ページ22)

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story758＊TAISUKE.F ページ22

藤ヶ谷side…

女〔もしもし⁈何でなの⁉〕

藤ヶ谷「…だからー。今日はﾊﾞｲﾄなの。そう言っただろ？」

女〔本当にﾊﾞｲﾄなの⁉他の女の子と遊んでるんじゃ…〕

藤ヶ谷「疑うなら疑えよ。もう切るね」

……。

だるー…w

大学に受かってから。
卒業旅行だ、遊びだと金使いまくったからﾊﾞｲﾄの時間を増やしただけなのに。

…女ってどーしてそんなに束縛したがるのか…。

藤ヶ谷「ま、ｵﾚがｲｹﾒﾝだからかw」

でも。
今日は夜のﾊﾞｲﾄもねーし…
久々に家でﾎﾞ-...っとしよう。

そう思って。電車から降り、改札を出た。
さっきから何度もﾎﾟｹｯﾄで震えるｹ-ﾀｲ。

最近女と遊ぶの…めんどくさい。
そろそろ別れる時かもなー…

なんかこう…夢中になれる女っていないかな。
だいたい惚れられちゃって。束縛されちゃってｵﾚが飽きちゃう。

だからかな、今はﾊﾞｲﾄや玉と遊んでんのが楽しい。
あと…自動車学校…とかね。

藤ヶ谷「大学で…女見つけよw」

そう思って前を向くと。
目に飛び込んできたのは真っ赤な服…。

ﾃﾞﾆﾑに真っ赤なﾊﾟ-ｶ-....。
それもかなりｵ-ﾊﾞ-ｻｲｽﾞ。
…後ろ姿だけど。割と似合う…けど。

目立つ。

…どんな女が着てんだよw

興味があって。その横を通り過ぎながらﾁﾗﾘと横目で見ると。

「あっ。」

「あっ。」

ｵﾆｷﾞﾘ女…。
有岡A。

藤ヶ谷「何してんの」

A「…飼い主待ってるのw」

藤ヶ谷「どーせまたすれ違うんじゃない？」

A「そんな事ない」

藤ヶ谷「どーだか。今度はｵﾆｷﾞﾘ買ってやんねーから」

A「…。」

そこ…黙るなよw

藤ヶ谷「そんなに好きか、ｵﾆｷﾞﾘw」

A「違う///」

藤ヶ谷「あははw今から買ってやるよ。」

A「結構ですー。」

藤ヶ谷「じゃぁ…ご飯行く？」

A「行きません」

「行かない」「だめ。」「いらない」…。

ｵﾚが何を誘ってもそればっかり。

それどころかくるりと向きを変え。
ｵﾚに背中を向けた。

《あなたに興味ありません。》

有岡Aの背中はそう語っているようで
なんかﾑｶついた。