小悪魔☆ハニーvol.16《T.MASUDA》 (ページ21)

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土曜日、みんなで遊園地に行くんだった…。
Aに確認とってねーや。

小山「…夜も。みんなで食べるでしょ？」

増田「まぁ…そうなるだろうな」

小山「いつものｲﾀﾘｱﾝﾊﾞﾙでいい？」

増田「おぅ。任せる」

小山「ｻﾌﾟﾗｲｽﾞ.....するの？」

増田「それは家でするからいいや。」

小山「ｹ-ｷ....とかは？」

増田「別にいいって。ありがと。」

気遣いのできる小山らしい…。
小山だってAの事を可愛がってくれている…

…お兄ちゃんとして。

少しだけ小山の態度が気になったけど。
今のｵﾚには大した問題じゃない。

…もし小山が本当にAの事を好きだとしても。今の状態で…

Aが小山の所に行くなんて。
とても考えられないw

…

…

…

昨日と同じ時間。
改札を出ると…

…やっぱりAが待ってた。こっちにはまだ気がついていない様子。

ﾊﾟ-ｶ-にｼﾞ-ﾝｽﾞに。ｽﾆ-ｶ-...。

あれｵﾚのﾊﾟ-ｶ-じゃん‼

…真っ赤だから超目立つ。…けど似合う‼

似合うからいいけど…勝手に使うなよw
ま…どうせ「貴久の匂いがするー♪」って理由だと思うけどな。

…ｶﾜｲｲやつめ。

ﾆﾔけ顔を引き締めて…一歩進み出すと
Aの後ろからﾋｮｺ...っと男の子が顔を出す。

その男の子はAよりも背が高くて。
……ﾓﾃﾞﾙ.....みたいにｲｹﾒﾝ。

鼻筋も通って…ちょっとｵﾘｴﾝﾀﾙな雰囲気の。
ｾｸｼ-な男の子。

…待て待て。
A後ろから話しかけてるけど。
こっちから見たら抱きついてるように見える。

何かﾋｿﾋｿ......
その後Aはﾑｽｯ..とむくれ。
その頬を男の子が突っついた。

…触ってんじゃねーよ…。

Aも。
触られてんじゃねーよ…。

…ﾑｶﾂｸ。

心の中で「早く気がつけ‼」と願いながらゆっくりと近づいていった

A「あ。貴久‼おかえりー♪」

やっとｵﾚに気がついた…。けどAは男の子を完全に忘れた感じでｵﾚに飛びついて甘える。

「ただいま……A。友達？」
「ううん…。今度同じ大学に行く…藤ヶ谷くん。」

…藤ヶ谷…。

あ。

ｵﾆｷﾞﾘの男の子だ。