story260 ページ21
びっくりして振り返るお姉さん…
慧「行かないで…」
A「………」
慧「お願い……
…
行かないで……」
お姉さんは…
今にも泣き出しそうな顔をして
オレを見つめた
A「いのーくん、私…」
慧「Aお願い…
そばにいて……」
お姉さんは
首を小さく横に振って…
ポロポロと涙をこぼした
いつだって…
お姉さんはオレの言うことを聞いてくれた。
今回だって…
「行かないで」って言えば…
お姉さんは行かない…
困らせても…
泣かせてもいい…
この腕を離したら
もう戻ってこない…
……いかないで
気がつけばオレも泣いていて…
でも…どうしても腕を離せなかった
するとお姉さんは
A「いのーくん…
私のお願い…なんでも聞いてくれるんでしょ?」
慧「うん…Aのお願いなら
なんでも聞くよ‼だから……‼」
A「それなら……
もう何もお願いしないから…
今回だけ…
お願い…
腕を離して……」
慧「いやだ…」
ぎゅっと唇を噛んで
目を伏せたお姉さん…
行かないで…
行かないで…
A「お願い……」
お姉さんは引っ張るわけでもなく
オレが離すのを待ってる
山田「Aのこと…愛してるなら…
行かせてやれ…」
マスターに頭をポンと叩かれた
”愛してる”なら…
なんで引き止めてはいけないの…?
''愛してる”から…
ずっとそばにいてほしいのに…
そう思ってお姉さんを見ると
掴まれた腕と…
愛する人を追いかけたいという…お姉さんの
悲しそうな顔があった
こんな顔をさせたいわけじゃない…
笑っていてほしい…
そう思って…
腕を離した…
A「ありがとう…いのーくん…」
そのままお姉さんは
店の外に出て行った。
”パタン....”
慧「ハァ......ハァ.....」
山田「偉かった…」
慧「いかないでよぉ…」
山田「伊野尾…」
慧「Aー…ぅぅ…」
止めどなく涙が溢れた
山田「頑張ったな…」
そんな声も…聞こえないくらい…
大声を張り上げて
泣いてしまった
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ichi(プロフ) - 猫王子さん» コメント返すの忘れてました!続き読んでみてくださいw (2016年9月27日 22時) (レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
猫王子 - ぶじの移行おめでとうございます!m(。≧Д≦。)m読ましてもらいます! (2016年9月23日 14時) (レス) id: caa5bf034a (このIDを非表示/違反報告)
ichi(プロフ) - まおさん» チャンカパーナ状態ですねwさて後編でどうなるか、お楽しみに♪ (2016年9月23日 0時) (レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
ichi(プロフ) - 猫王子さん» はい、まっすーはなんでもお見通しのようですw (2016年9月23日 0時) (レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
ichi(プロフ) - 優美さん» コメントありがとうございます。とても励みになります!また後編でもよろしくお願いしますね! (2016年9月23日 0時) (レス) id: 724025c163 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ichi | 作成日時:2016年9月17日 21時