短編 鬼滅の刃

善逸とプールデート　後 ページ9

「…実は、俺、今日は皆を誘わなかったんだ」

小さな声で絞り出すように話す

「炭治郎たちも最初は誘うつもりだったけど
どうしてもAちゃんと二人で来たくて…

二人で遊んだことなかったし、その……騙して、ごめん」

「なぁんだ！」と善逸の背中をぽん！と叩く

「そんな事で怒ると思った？」
善逸が耳まで赤くなった顔を上げる

「皆来れないって、嘘ついたから…」

「私、善逸とデート出来てすごく嬉しいよ！」

「え、で、デート!!?」
「あっ…違った？」

「いやっ、違わない！…うん、デート、したくて誘った…」

「…えへへ、最初からそう誘ってくれても断ったりしないのに。」
「えっ」


二人のこの心拍数も、赤い顔も、
ふたつ重なる手も

暑さのせいにしてしまおうかな？


「……じゃあ、次の日曜日に映画観に行かない？」
「二人きりで？」
「う、うんっ、二人で！」

「勿論！」


*****

「あれっ？
その水着、この前買ったんだよね？」
「…え、えへへ」(真菰ちゃん鋭いなぁ…！)

「善逸、なんか日焼けした？」
「えっそうかな〜…」(炭治郎が鋭い…)

後日皆で集まってプールに行ったとき、
二人だけ水着の日焼け跡が残ってたのでバレちゃいました。

冨岡先生と補習→←善逸とプールデート　中

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す