世界一怖い人としりとり ページ10
東京府浅草での任務中、
意表を突かれ見逃した鬼を探す途中で
罠に引っかかった。
気がつくと真っ白な部屋に
ミステリアスな雰囲気の男性と
二人きりで閉じ込められた。
「……あの、すみません…この状況私のせいで」
ギロ、と大きな目で私を睨んでくる男性。
あぁ…怒っている。
きっとお急ぎの所を邪魔してしまったんだろう、
私が鬼殺隊員として不甲斐ないために…
「素敵なお召し物ですね。よくお似合いです」
場を少しでも和ませようとアパレル店員のようなことを言ってみるが、相手は目線を逸してしまった
「……そうですよね！お話をする暇があるなら出口を探したほうがいいですね！
…お名前だけでも教えてもらえませんか？」
「…鬼舞辻無惨。」
「わぁ！素敵なお名前ですね、きぶ、つじ……」
聞かなきゃ良かった。
知ってるよ、知ってますとも。
超有名人では無いですか!!!
鬼を作る元凶……
絶体絶命のピンチなのでは…
いや、まって冷静になろう。
今殺されないって事は私が鬼殺隊だってバレていない、その上ここから出たいというのはお互い様なのでは…
背中の文字と刀を隠すように壁に後退る
「…ん？」
天井に文字が書いてあることに気づいた。
“しりとりをせよ”
しりとりって、アレ？
恋人同士や友達同士が仲睦まじくやる言葉遊び…
ちら、と鬼舞辻の表情を伺うと、
真顔で天井を見つめていた。
あ、こう見ると普通に美形なんだなぁ…。
今日が新月なのか悔やまれる。
「……月」
「へ？」
「き。」
険しい顔で私を睨み、一言発音する
「あ、あぁ！き、き…きつね！」
「…根付」
「ねつけ…け、け、毛糸！」
「…蜻蛉」
「とんぼ…ぼ、ぼ!!?」
ぼなんて何があるんだよ！
牡丹とか釦とか、あれ!?一緒じゃない!!!?しかもんがつくじゃないか！
「ぼ、墓地……」
鬼舞辻がんんっ、と咳払いをした。
いや、笑えよ。やっと絞り出した単語が墓地。
いっそのこと笑い飛ばしてくれよ！
「…秩序」
「……じょー!!!?」
何か鬼舞辻さん、私に難しいの振って楽しんでないか？
「じょ、状況」
「兎」
「ぎっ……技量」
「泡沫」
「束子」
「雫」
…
「白爪草」
「鮫！」
「目白」
「ろ、浪漫！あ、」
しばらく続いたしりとりが終わり、白い壁は消えた。
「鬼舞辻さん、出れましたね！」
「お前の負けだがな、鬼狩りの女。」
フン、と鼻で笑うと立ち去ろうと背中を向けた鬼舞辻無惨。
へた、と崩れ落ちた私には
もう追う精神力は無かった。
終わり
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心(プロフ) - リクエストで、宇髄さんの激甘を可能であれば、お願いします！ (2019年9月12日 20時) (
レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - ｺｸｼﾎﾞｳさんとお風呂お願いします！ ↑ 漢字が分かんない！\(＾ο＾)/ (2019年9月12日 20時) (レス) id: 0eed4a84da (このIDを非表示/違反報告)
フェージャ推し - リクで黒死牟さんと姫抱きおなしゅす (2019年9月6日 16時) (レス) id: 8453f4e175 (このIDを非表示/違反報告)
心(プロフ) - ありがとうございます！ (2019年8月29日 6時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
唯愛(プロフ) - 心さん» やっと書く事ができたので報告させていただきます！ (2019年8月28日 23時) (レス) id: b56190a561 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：唯愛 | 作成日時：2019年8月16日 16時
