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累と… 完結 ページ9

「そんなに良かったんだ…?」

ぺろ、と舌なめずりしながら
わたしを見下ろす累。

「でも見て、まだあるよ。」
と言って壁を指差すのを
肩で息をしながら目で追う

“弐 触れ合い”

「え…、ふれ、え?」

「……夫婦の触れ合いって、」
何かわかる?…と、累が耳元で意味を含めて、
低い声で囁いた

「あ、ちょっと、まって……っ」
「何?恥ずかしいの…?」

する、と手が頬を撫で
その手が首をつたう

「……っ、あの、」
「…いいね、その顔……」

隊服の首のフックと胸元の釦を外される
手首を掴んで抵抗すると、
深く口づけをされて抵抗が解かれる

手がくんっ、と引かれて見ると
私の腕に糸が絡んでいて
累が舌をぺろりと唇に這わせて微笑む

「……千切ったりしないよ」

顕になった胸元をさらし越しに撫でられ、腰に這う
初めて他人に体を撫で回される感覚に熱が上っていく

「…ねぇ、人間と鬼って、子供産めるのかな…?」

累の声が私の背筋をゾクゾクと這う

「…糸、解いて…」
声を絞り出して言うと、累が機嫌の悪そうな顔をする

「片腕だけでもいいから…」

それを聞いて累が鼻で笑う

「片腕だけで僕にどう抵抗しようって言うの?」
やってみなよ。と、低い声で累が言うと
私の左腕から糸が解れる

私は左腕を累にゆっくり伸ばして、累の顔に触れると、類が大きく目を開く

「何を、して、るの?」

「……累に、触れたい」

はっ、と息を呑む声がした
右腕もシュル、と糸が解けて
累の顔を両掌で包む

震える唇と 大きく開かれた目
私の手の甲に累が触れる

その瞬間、景色が白い壁から夜の森に変わった。


「あ、外に出れたみたい…」
「………」

累がぱっと離れ、私に背中を向けて歩き出す

「累、どこに行くの?」
「………鬼狩りなど、あのお方は鬼にはしてくれないだろう。…君と居ると、どう接したらいいかわからないし」

森の中へと歩いていく累の後ろ姿をぼんやりと見る

「振られちゃったか…」

私は鬼殺隊員、あなたは鬼。
消して結ばれてはいけない関係

追うことも出来ず、累とは反対の方向へ歩き出す。
と、肩に手が置かれ「僕以外と、結婚しないでね」
と耳元で累の声がした

振り返ると、何処にも累の姿は無かったけど

左手がチリ、と痛むので見ると薬指の根本に一周、切り傷が刻まれていた。

世界一怖い人としりとり→←累と深いキス



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作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - リクエストで、宇髄さんの激甘を可能であれば、お願いします! (2019年9月12日 20時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
キナコモチ - コクシボウさんとお風呂お願いします! ↑ 漢字が分かんない!\(^ο^)/ (2019年9月12日 20時) (レス) id: 0eed4a84da (このIDを非表示/違反報告)
フェージャ推し - リクで黒死牟さんと姫抱きおなしゅす (2019年9月6日 16時) (レス) id: 8453f4e175 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ありがとうございます! (2019年8月29日 6時) (レス) id: 2141c8a0fe (このIDを非表示/違反報告)
唯愛(プロフ) - 心さん» やっと書く事ができたので報告させていただきます! (2019年8月28日 23時) (レス) id: b56190a561 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:唯愛 | 作成日時:2019年8月16日 16時

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