；５６ Sofa ページ5
『あの…書類整理私も手伝うので、一旦寝ませんか？寝不足だと効率も下がると思いますし…でも書類とか大事なのは見せられないですよね…』
tn「…いや、書類整理位やったら誰でも出来るねん。流石に学校に関するやつとかは俺じゃなくて校長に回ってるし…でもヴァローナさん魔法使われへんし…まあでも手作業の方が丁寧か…？」
『兎に角、生徒会には他の人達もいますし…トントンさんだけに重荷背負わせるわけにはいきません。勿論、私も生徒会ですから！』
とんと自分の胸を叩いて胸を張ると、トントンさんは一瞬無言で私の方を見ると、深く息を吐いた。
…呆れられてるのかな？と思った次の瞬間には、トントンさんはソファに深く腰を下ろす。
tn「じゃあ…お言葉に甘えよかな」
『え、ソファで寝るんですか？寮に戻ってベッドで寝た方が眠りの質的には…』
tn「いけるいける、仮眠程度やから、」
そう言うとトントンさんはまたもや大きな欠伸をひとつ。
男性の中でも、トントンさんは体が大きい方に見える。きっとこの狭いソファじゃ起きたら腰が痛くなるに違いない。
このソファ、クッションすらないし。
『あ』
tn「ん？」
『じゃあ、私の膝貸しますよ。ほら膝枕、子どもの頃にお母さんとかにやってもらいませんでしたか？とっても安心出来るんですよ…まあ、私の膝がそうとは限らないんですけど』
ソファの端の方に移動し、ぽんぽんと自分の膝…ほぼ太ももの当たりを叩く。
恥ずかしさもあるけど、それよりも今は心配が勝つような状況だ。それに、私がここにいたら時間になったら起こせるし。一石二鳥じゃん！
tn「え…いや、いいの？」
『はい。だから…今はここに身を委ねて下さい。何時に起きますか？』
tn「ほんなら…二時間寝るから、経ったら起こして」
『分かりました！』
出来るだけ今の眠い空気を損なわないように、コソコソと話す。トントンさんは既に半目になった眼で私の太ももの上に頭を乗せて、目を閉じる。
しばらくしない間にトントンさんの息が定期的なものに変わっていった。カチカチとなる秒針と、トントンさんの寝息、そして私の呼吸音だけが部屋を埋める。
手持ち無沙汰になってしまった私は、トントンさんの顔を一度見る。
…綺麗な顔。凛々しい眉毛とら整った目鼻立ち。
そりゃあ、生徒会が女子禁制になるわけだ。トントンさんだけじゃなくて、他の人達も皆こうなんだから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 351人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミルク(プロフ) - 物語の舞台はもちろん各々の寮や性格、特技などもいい感じにハリポタ感があってすごい好きです。 (1月23日 15時) (
レス) @page8 id: d6f8a4c568 (このIDを非表示/違反報告)
舞太郎 - かっこよくてええかわいいー(((物語や設定ですね！たまに面白いのも好きですうんうん()これからも頑張ってくださいましー (2021年9月8日 18時) (レス) id: 6f46ea7e84 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：一条
| 作成日時：2021年9月8日 0時
