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銀時「うぉわっ！
っ、Aっ何してんだっっ」
貴方「………」
銀時「おーい、、Aちゃん……？
さすがの銀さんもこれはちょっと…」
貴方「銀ちゃんはいなくならないでね…」
銀時「え？」
貴方「お願いだから…一人で背負いすぎないで…
もっと自分を大切にして欲しい……
傷が増えてく銀ちゃんは見たくないよ…
それに、銀ちゃんには私がいるからっ
私じゃ不甲斐なかったら新八くも神楽ちゃんも
お妙ちゃんだって…
この町には銀ちゃんのことを大切に思う人がたくさんいるの。
それに小太郎も辰馬さんも、きっと晋ちゃんだって…きっと助けてくれるっ
だから…だからっ！」
頼って欲しい
そう伝えたいのに
涙がボロボロと流れてきて
上手く喋れない
するとゆっくりと動きこちらを見る銀ちゃん
銀時「何ブサイクな顔して泣いてんだよ
言ったろ？
俺はいなくなんねぇ
傷なんか舐めときゃ治るんだ
それに、怪我してもAが昔みたいに手当してくれんだろ？」
大丈夫だ、と大きな手が私の頭にのる
言いたいことを察してくれたかのように
優しく撫でる
私は今の状況も状態も全て忘れて抱きしめる力をギュッと強くした
銀時「……っ」
すると
銀ちゃんの手が両肩にのる
私は突き放され
それと同時に壁と銀ちゃんの間に閉じ込められた
電気のスイッチが背中にあたり一気に部屋は暗くなる
何が起こったのかよく分からず銀ちゃんを見上げた
が、そこにはさっきの柔らかい表情とは打って変わって獲物を捉えたような赤い瞳がこちらを覗く
銀時「…………そんなことより
俺、前言ったよな？
お前は危機感が足りねぇって
……………今、万事屋は俺たち二人きりだ」
宙を浮いていた腕は銀ちゃんに掴まれ
頭の上で壁に押し付けられる
少しの恐怖と好奇心
私だって子供じゃない
銀ちゃんが何を言いたいかはわかっている
それを承知でここにいる
貴方「銀ちゃんになら…何されてもいいって…思ってる」
暗闇で私を捉えていた瞳が揺れた
銀時「っ……
それ、意味わかって言ってんの」
貴方「……うん」
大きな間をひとつ開けて銀ちゃんが口を開く
銀時「後悔しても知らねぇぞ」
雨が屋根に打ち付けられてザーザーと音を立てる
私は返事をせずコクリとだけ頷いた
それを見た銀ちゃんは一度目を逸らし
そして、私の腕を握る手に力が入った
ゆっくりと私に近づく銀ちゃんに
目を閉じた
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作者名：桜羽 | 作成日時：2018年12月24日 19時
