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シャワーを浴びてからドライヤーも借りて


ひとまず長椅子に座る


銀ちゃんもシャワーを浴びに行った


銀ちゃんから借りた着流しは男の人サイズで私の体にはかなり大きくダボダボ



でも……


銀ちゃんのお日様みたいな匂いがしてまるで抱きしめられてる、みたい、、


って私変態!!何考えてるの!!


でも、今銀ちゃんいないし…


貴方「もうちょっとだけ…いいかな?」



長椅子に三角座りをして顔を埋める




貴方「銀ちゃん…」


銀時「おーいA、ドライヤーどこやった?」



貴方「わあっ!!」



銀時「んだよいきなり大きな声出して

で、ドライヤーは?」


ドライヤーを探しに浴室から出てきた銀ちゃんが声をかけてきた



銀ちゃんの目を盗んで勝手な妄想をしていた私はビックリしてしまった



私がドライヤーを持ってきてしまったせいで探しにきたみたいだ



貴方「ご、ごめん

ドライヤーならここに………っ///////」



背をむいて座っていた状態からドライヤーを渡すために銀ちゃんの方を見る



しかし、そこには上半身に何もみにつけていない銀ちゃんが



銀時「ん、ありがと


て、何赤くなってんの?」


貴方「ちょっ、なんでそんな格好で出てくるのっ」




いつもはヘラヘラしているくせに



その体は鍛えられていて



引き締まった筋肉や



濡れた髪から水滴が流れ落ちる首筋、




逞しいその体に心臓の音が加速する



銀時「あ、まさか俺の体見て興奮しちゃった?


Aやらし〜」


見透かしたようにニタリと笑う銀ちゃん



それにさえドキドキしてしまう



貴方「そんなんじゃっ…!

もう!ドライヤー渡したでしょ!早く服きて!」


銀時「へいへい


予備のやつどこしまったっけかなー」


そのままタンスをあさり始めた銀ちゃん



ほんとか嘘か、なかなか見つからないようだ



まだ見つからないのかと問いただそうとそちらを向いた時に気づく




貴方「…………」



大きな背中にある幾つもの傷跡



古傷からまだ新しい物まで深く残っていた



それに思わず胸が痛む



銀ちゃんが今まで背負ってきたもの


抱えてきたもの



きっとそれは私には想像もつかなくて



どうすることもできないほど大きい



形に残る傷ばかりじゃない


銀ちゃんの心には…もっと……



あの日のことが思い出されて


苦しくなる



泣きたいのは銀ちゃんのはずなのに


視界が滲む



気づいたら私は銀ちゃんの背中を抱きしめていた

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作者名:桜羽 | 作成日時:2018年12月24日 19時

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