134 ページ37
土方side
土方「あークッソ
終わんねぇ」
Aを帰らせてから再び仕事につくが
総悟が増やした始末書やらで終わりが見えない
すっかり茶も冷めちまった
土方「ンだこれ」
持ち上げた湯のみの隣に七色の金平糖と手紙が添えてあった
手紙には
土方さん頑張りすぎないでくださいね
糖分摂取も忘れずに！
元気が出る魔法の紺平糖をプレゼント！
と几帳面な字で書かれていた
土方「俺ァ万事屋と違って甘党じゃねぇんだよ」
つーか、金平糖の こん の字、違ってっから
思わず笑みがこぼれた
Aが来てから真選組の雰囲気が少し変わったように思える
うちのアホどもがAに良いところを見せようと必死だってのが一番の要因ではあるが
そのおかげで真選組全体の働きぶりが良くなったし隊士共の笑顔も増えたように感じる
現に俺も……
Aは、どこかアイツに…似ているところがある
だからなのかAが傍にいると落ち着く
少し天然な部分もあるが、、
気が利くやつだ
よく、周りのことを見ている
それにいつだって笑ってる
弱音を吐いたりすることは無い
大丈夫かと尋ねても大丈夫と毎回答える
だが、その指先からは冬場の水仕事からか荒れている部分があったり
目の下にもクマが少しあった
慣れた、とは言っていたがやはり体に負担がかかっているのは確かだ
それでも人の心配をするとは変わったヤツだ
でも、そんな一面に懐かしさを感じる
総悟がAに執着している理由もわかる気がする
総悟と言えば始末書…
まだ仕事は終わりそうにない
一服してから再開しようとマヨライターを出す
が、その手を止め
俺はもう一度胸ポケットにしまった
そして金平糖を一粒、口に放り投げた
土方「甘ぇ」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 57人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「銀魂」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜羽 | 作成日時：2018年12月24日 19時
