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帰り道
未だ顔から熱が抜けない私とは裏腹に
腕で頭を支えながら空を仰ぐ銀ちゃん
銀時「あ〜〜〜うまかったなー
なァ、A?」
ニカッと笑う銀ちゃんにまた少し心臓が跳ねる
ダメだ、こんなんじゃ心臓がもたない
でもそんな思いも次の言葉でチクッとした痛みに変わる
銀時「ンだよー、まだ気にしてんのか?
悪かったっよ
もー忘れろって」
やっぱり銀ちゃんにとってはそれくらいの事だったのか
ただ私のことをからかってその反応を楽しんでいただけなのだろうか
ドキドキしてるのは私だけなのかな…
私なんて銀ちゃんからしたらまだ子供なのかな…
そんなことを考えているとあっという間に万事屋の前に
て、あれ元通りだ
辰馬さんが突っ込んだのは…夢?
銀時「え?なんでだ?」
銀ちゃんもそれには驚いたようで
すると万事屋の扉が開かれ出てきたのは
坂本「おぉ、きんとき、A帰って来ちょったか」
あら、やっぱり夢じゃなかった
銀時「んーだよまだいたのかよ」
坂本「積もる話がある言うたに
きんときの帰りを待っとたぜよ」
銀時「俺はてめーと話すことなんざねぇよ」
坂本「そんなことを言わんで
家も直してやったき
ゆっくり話をするぜよ」
銀時「直してやったって
テメーが壊したんだからあたりめーだ!」
ふたりの会話をぼーっと聞いていると
辰馬さんと目が合う
そしてまた銀ちゃんの方を見て
さっきとは違う真剣な顔で話し始める
坂本「2人で話をしたいんじゃ
ええじゃろう?」
銀時「……ったよ
そのかわりAを家まで送ってからな」
坂本「待っとるき
んじゃ!A殿!また会うぜよ!
(今度はきんときに邪魔されんときにな)」
貴方「(ふふ、そうですね)」
銀時「何コソコソ話してんだよ
お前ら距離感ちけーっつてんだろ
おラ、とっとと帰んぞA」
そう言って歩き出した銀ちゃんのあとを追いかけて家までおくってもらった
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作者名:桜羽 | 作成日時:2018年12月24日 19時