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目が覚めると私は布団に寝かされていた


部屋にはピンク色の服を着たキレイな女の人がいた



貴方「あ、あの…」


また子「あ、起きたんスね!」


貴方「え、えっと貴方は…と言うかここはどこなんですか?」


そう尋ねるとその女の人は私に近づいてきた


また子「私は北島また子っス!!

ここは晋助様率いる鬼兵隊の船っス!

晋助様がアンタを待ってるっスよ!」


貴方「やっぱり…晋ちゃんが…」




どうやら私は晋ちゃんのいる船に連れてこられてしまったらしい



また子「意識も戻ったしさっそく晋助様の部屋に行くっスよ!」


今、私ひとりでは到底何もできない


大人しく彼女の言うことを聞くことにする



長い廊下を歩く



そう言えば、あの日




久々に晋ちゃんに会った時も大きな満月の夜だった



あの時のことを思い出し身震いする



会いたいはずなのに怖くて足が重くなる



また子「着いたっス

ここからはアンタ一人で入るっス」


少し震える手を扉にかける




部屋の中には


貴方「…………」



晋助「よォ、A

ようやく目が覚めたようだなァ」



煙管を咥え窓に腰掛ける晋ちゃんがいた




貴方「どうしてこんなこと…」


晋助「どうしてだァ?

言っただろ?迎えに行くってよォ ククッ」


乾いた声で喉を鳴らす


その目にはやっぱり光は灯っていなくて



貴方「私、晋ちゃんに話したいことがあるの」



晋助「………」


何も言わずに月を見る晋ちゃん


構わず話し出す



貴方「もう、やめよ?こんなこと

聞いたよこたろーに。

攘夷運動なんてもうやめて私たちと一緒に暮らそうよ

じゃなきゃ…」



晋助「随分と生意気な口を叩くようになったァ

攘夷運動?俺のやってることはそんな安いもんじゃねェ

俺はこの腐った世界を壊すだけだ」



立ち上がりゆっくりと私に近づく



貴方「壊すって…」


大きなその手が私の顎を持ち上げる


晋助「あァ

だからテメェは俺と来い」


目と目が合う


この目に捕まったら最後



自分の意思ではもうどうにもならない



前もそんなことがあった



晋助「ククッ 俺が怖いか?」


顎にあった手はゆっくりと撫でるように頬を滑り耳に髪をかける


その動作に ゾクッと背筋が痺れる


晋助「ククッ昔とはちげェ顔してんなァ

随分と女らしくなったじゃねェか ククッ」


貴方「わ、私だって、みんなだって変わったよ。


あのときのまま何も変わってないのは…」

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桜羽(プロフ) - 東城マジそれな!さん» ご指摘ありがとうございます(・_・、)全て間違ったままでしたね…本当に申し訳ないです。修正させていただきました。本当にありがとうございます。遅くなってすみません。 (2019年2月1日 21時) (レス) id: 371f8f5ff4 (このIDを非表示/違反報告)
東城マジそれな! - 騎兵隊じゃなくて、鬼兵隊じゃないですか? (2019年1月7日 9時) (レス) id: dec6283946 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜羽 | 作成日時:2018年12月1日 22時

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