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銀時side
Aから渡された箱は赤いリボンがされていて
それをゆっくりとほどくと
ピンク色のケーキが入っていた
匂いだけでもわかる
イチゴミルク味だ
俺の好みのだし、おまけに糖分摂取を控えろと言われている俺のために工夫して作ってくれたらしい
Aの提案で誕生日恒例のロウソクを吹き消すことにする
火が消えた部屋は月夜に照らされ秋風が吹く
酔いもさめてきて
頭がさえたのか、ある約束を思い出す
アレをするにはいいタイミングだ
さてどんな反応をするかと思えば
案の定、
約束のことを思い出したのかAは顔を赤くする
その様子にドS心が揺すられ
もっと意地悪をしたくなる
俯き、だんまりのAにまた俺が声をかける
銀時「それに、さっきテメェが
誕生日プレゼントは私ですっっ
って言ったんだろ?」
ニヤリと笑ってみせると
しまった、と言う顔をするA
さらに顔は赤くなる
貴方「あ、あれは!冗談で言っただけで
私からのプレゼントはケーキだもん!」
銀時「ケーキとAはセットだろ?
あ、ハッピーセットだなこりゃ
それに約束は約束だしな」
少し黙っていたAは観念したのか口を開く
貴方「わ、わかったよ…
たべさせればいいんでしょっ」
そう言い俺の隣に座るA
フォークにケーキを取り目の前に差し出す
貴方「は、はいっ、口開けて」
俺を見つめるAの顔は赤く
手は少し震えていた
それがとても愛おしくて
思わず笑ってしまう
貴方「なっ、何笑ってるの〜!
早くしないと私食べちゃうよ!?」
銀時「わりィわりィ
生まれたての子鹿みたいに震えてるからよ
可愛くてな」
その言葉にさらに顔を赤くするA
また意地悪なことを言ってやろうかと思ったが
これ以上するとマジでくれなくなりそうだから
口を開ける
銀時「ほら、ちゃんと『アーン』って言えよ?」
貴方「っっ
はい、あ、あーん」
ぱくっ
銀時「ん。うめぇ
最高の誕生日だ
ありがとうよ」
貴方「うん、喜んでもらえてよかった」
ニッコリと笑うA
銀時「A
目、つむってくんね?」
貴方「え?目?なんで?」
銀時「いーからよ、はやく」
目を閉じたAを確認する
月明かりに照らされたAの顔はまだ少しあどけなくでも大人の女になっていた
白く透き通る肌に長いまつ毛の影が落ち
すごく綺麗だった
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桜羽(プロフ) - 東城マジそれな!さん» ご指摘ありがとうございます(・_・、)全て間違ったままでしたね…本当に申し訳ないです。修正させていただきました。本当にありがとうございます。遅くなってすみません。 (2019年2月1日 21時) (レス) id: 371f8f5ff4 (このIDを非表示/違反報告)
東城マジそれな! - 騎兵隊じゃなくて、鬼兵隊じゃないですか? (2019年1月7日 9時) (レス) id: dec6283946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜羽 | 作成日時:2018年12月1日 22時