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貴方「す、好きとかよく分からないけど…


でも、すごく大切な存在かな。銀ちゃんは。



ちゃらんぽらんでテキトーでいっつも気だるそうにしてて心配なところばかりだけど、



本当は、誰よりも優しい人で自分のことなんてにのつぎ、自分が傷ついてまで誰かを助けるような人



でも……」



「アイツがいなくなっちまわないようにちゃんと見張っといておくれ」



お登勢さんの言葉を思い出す




人のことは何でもかんでも見抜いてくるくせに自分のことは一切悟らせない



彼のことを分かったつもりでいても



きっと本当は何も知らない


探っても探っても掴めない


それを知る前にどこかに行ってしまいそうで


時々無性に怖くなる



今だって帰ってこない銀ちゃんに不安が募る


銀ちゃんのことが心配になるのはそういう所があるからなのかもしれない



黙って聞いていた神楽ちゃんが口を開く



神楽「Aは、銀ちゃんの家族になってくれるアルカ?」


貴方「え?」


神楽「Aは銀ちゃんの話をする時、いつも幸せそうな顔をするネ


銀ちゃんは……」


私に寄りかかるようにして隣に座る神楽ちゃん


私の服の袖を握っていた手に力が入るのを感じる




神楽「銀ちゃんはほんとは寂しがりネ




私にもしんぱちにも家族がいるアル



でも銀ちゃんにはいないネ



もし私たちに何かあってここを離れる時が来たら…



銀ちゃんは一人ぼっちになるアル



銀ちゃんの帰ってくる場所はここしかないネ



だから銀ちゃんにも、アイツの帰りを暖かく待っててくれる場所が、人が必要アル





それが…Aならいいナって思ってるヨ」



銀ちゃんの周りにいる人達は本当にいい人ばりだと最近よく思わされる



こんなにも素敵な人たちが銀ちゃんを支えていた


私が知らない5年間
この人たちが銀ちゃんの隣にいたなら


安心出来る



かつて白夜叉と言われるほどに誰もが知る攘夷志士だった銀ちゃん




その時の鬼の目は消え、今の彼があるのはみんなのおかげなのかもしれない




久々の依頼に疲れていたのか
私に持たれて寝てしまった神楽ちゃんに



貴方「うん、家族になってもいいのかはわからないけど…銀ちゃんからはもう離れないよ」



と、告げて私も襲ってきた眠気に身を任せた

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桜羽(プロフ) - 東城マジそれな!さん» ご指摘ありがとうございます(・_・、)全て間違ったままでしたね…本当に申し訳ないです。修正させていただきました。本当にありがとうございます。遅くなってすみません。 (2019年2月1日 21時) (レス) id: 371f8f5ff4 (このIDを非表示/違反報告)
東城マジそれな! - 騎兵隊じゃなくて、鬼兵隊じゃないですか? (2019年1月7日 9時) (レス) id: dec6283946 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜羽 | 作成日時:2018年12月1日 22時

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