初恋 (ページ4)

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「もう、Aちゃん寝すぎ」

「ごめんごめん、先生の声聞き飽きちゃって」

「全く」

「でも、起こしてくれてありがとね」

「えっ////」

「どした？」

「な、なんでもないです。。。」

何焦ってんだ、俺。

いや、そりゃ焦んだろ。
こんな可愛い子いたら。
こんな個性的な子いたら。

二度見？いや三度見はするよ、皆。

第一印象は、可愛い子。

でも口を開いたら、それは一瞬にして崩された。

第二印象、ませてる大人な子。

あの、まるで学者みたいな。
いつかドラマで見た、物理学者みたいな感じ。

凄く、新鮮だった。なんとなく。
話してて飽きが来ないというか。
もっと、知りたいと思った。あの子の事。

基本的に、女子とそこまで距離を取るような性格ではない。
だけど、そういう子を、もっと知りたいと思った事はなかった。
俺の中では、ただの“話し相手”でしか無かった。

俺は、
初めて目を見た。
初めて下の名前を呼んだ。
初めて心配した。
初めて素直に笑った。
初めて緊張もした。
初めて……
そわそわした。

そわそわしてたのは俺の方。

なんて言えばいいかな。
なんかその……
喉の奥で何かがつっかえる感じと言うか
お腹の中がくすぐったいと言うか…

難しいけど、とにかく、そわそわ、むずむずする。

よく分からないけど、
俺は、何かを感じた。
他の子には感じない、何かを。