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突然の告白、いん 自習室
正直、俺自身もびっくりしてる。
二人きりの空間、もう、言うしかないと思った。
思ったというか、感じた。
でも、俺だって馬鹿じゃない。
Aがいま、誰が好きなのかくらい、察しはつく。
こういっちゃなんだけど、
もう６年も同じクラスなんだ。
なに考えてんのかくらい、直ぐわかる。
「……なんだよ、急に」
「だから、好きなんだよ」
「いや、それは聞いたけど…」
わかってる。わかってるんだよ。
振り向いてくれないことくらい、俺がいちばんわかってる。
でも、
「言うしかなかったんだよ…」
「え…？」
「Aが好きな人くらい、察してるよ」
「えっ!?うそ」
「うそじゃない。臨だろ？」
「…………」
「いいよなぁ、あいつモテてんなぁ」
「ねえ」
「ん？」
「日向希ならさ、たぶん新しい学校でも直ぐに彼女できると思うんだ。だから、その……」
「いまのことは忘れていいか？だろ？」
「……うん」
「まあ、なんかあったら言ってよ」
何事もなかったかのように装って、勉強に戻った。
「…ありがと」
後ろで小さく、Aが呟いた。
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作者名：明音 | 作成日時：2016年12月26日 17時
