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頬が少しいたい。ザラザラしている。
チャトが私の頬を舐めているんだと思う。
「ん…チャト…」
目を開けた。
窓から差し込む光が当たり、逆光で無駄に神々しくなっているチャトが見えた。
チャトに起こされる、なんだかデジャヴな朝。
「おはよう。」
鳴いて返事をしてくれた。
上体を起こして、ブラピがいる方を見た。
だけど、ブラピはそこにいなかった。
寝起きのせいで一瞬何も思わなかったけど、すぐに脳が目を覚ました。
ブラピがそこにいない。
という事は、目を覚ましてこの部屋から出た。
すぐに起き上がって、部屋を飛び出した。
「ブラピ、どこ！？」
廊下を走りながら、目に入ったドアを全て開けてブラピを呼ぶ。
前にもこんなことをした記憶がある。
結局どのドアを開けても、ブラピは見つからなかった。
だけど今回は絶対にこの神殿内にいるはず。
焦ることはない。
「いた…」
広間に来た。
そこにいたのは、パルテナさまと…ブラピ。
ちゃんと立っている。パルテナさまと話している。
やっぱりここにいた。そんな気がしていた。
足が勝手に動いて、猛ダッシュでブラピの方へ向かった。
そしてそのまま、勢いよく抱きつく。
「うわっ！」
私の存在に気づいていなかったブラピは、よろけて倒れてしまった。
「いって…」
「ごめんなさい！おはよう！」
嬉しさで頭がごちゃごちゃになって、何を言ったらいいかわからない。
ブラピは不機嫌そうな顔で私を見た。
「誰だよ。」
「えっ？」
あ、そっか。
髪も切ったし、身長だって多少は伸びたし…
以前の私と見違えちゃったのかもしれない。
「フィヨルドだよ。」
「ふぃよ…はぁ？」
「フィヨルド。」
「峡湾のことか？」
「えぇ？」
「あぁ？」
ふざけているのかな。
「フィヨルド、ブラピは至って真面目です。」
ふざけてはいないみたい。
「あなたを傷つけたくはありません。なので、ありのままを話します…」
パルテナさまも真面目な様子。
何かすごく嫌な予感がする。
「ブラピは…あなたの存在を忘れてしまっているのです。」
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•:*+.ユミ.+*:• - 夢主の、本名がわかった途端、鳥肌が立ちました‼️これから、どうやって物語が進んでいくのか、楽しみです😆😍 (2021年12月5日 23時) (
レス) @page35 id: d5a0a5071d (このIDを非表示/違反報告)
きういち(プロフ) - みかんの缶詰さん» 回収できていないものもあるのですが、頑張って回収して行きたいと思います！ありがとうございます！ (2021年8月12日 7時) (レス) id: 3cf9b90fb6 (このIDを非表示/違反報告)
きういち(プロフ) - うさ丸032さん» ありがとうございます！私自身もハラハラドキドキ展開が好きでつい詰め込みすぎてしまいますが…これからもどうぞよろしくお願い致します！！ (2021年8月12日 7時) (レス) id: 3cf9b90fb6 (このIDを非表示/違反報告)
みかんの缶詰 - きういちさんの小説は伏線回収が素晴らしすぎて、何度読み返しても全然飽きません！これからも楽しく読ませていただきます！そして、応援しています！ (2021年8月11日 20時) (レス) id: a9da165b13 (このIDを非表示/違反報告)
うさ丸032(プロフ) - きういちさんの小説をずっと見ている者です！今回もとっても面白いかつドキドキする展開がまた僕にとっては面白さが湧き立ちます！きういちさん、ずっと応援しています！！頑張ってください！！！ (2021年8月7日 14時) (レス) id: 8172536591 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きういち | 作成日時：2021年8月3日 13時
