【すとぷり】いちごのつめあわせ【短編集】

日常【莉犬】 ページ25

付き合っているAちゃんと莉犬くん


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り「この服絶対A似合うよ！！」


そう言って赤色の大きめのパーカーを持ってきた莉犬くん。


それって君が赤色好きだから持ってきたんだしょ。


そんなことは今は黙っておこう。


『えー、こっちも良くない？』


そう言って持っていたセーターを見せると、

真剣に悩む莉犬くん。かわいい。



今日は彼氏の莉犬くんとお出かけデートに来ている。


やっと予定が合い、久々のデート。



り「俺こっち買うからAそれ買いなよ！」


こっち、とはさっき莉犬くんが持ってきた赤いパーカー。


『いやいや、買ってもらうなんて悪いよ！』


り「いや、俺が来て欲しいから俺が買うの！」


彼はこうなったら絶対に自分の意見を譲らないのを知っている。


『う〜ん……。じゃあお願いしちゃおっかな。

あとで莉犬くんにも何か買うね。』


り「えへへ、やったー」


ふにゃりと笑ってレジに向かう莉犬くんは

成人男性には見えない。ただの天使だ。







り「ふぅ……楽しかったね。」


『ね！また来ようね。』


帰り道、バス停までを2人で手を繋いで歩く。






り「マグカップ大事に使うからね。

また赤のパーカー着たAと

デートもしたいな！」



さっき私とお揃いで買ったマグカップを

使う莉犬くんの姿が頭に思い浮かぶ。



話して、買い物して、手を繋いで。


こんな毎日も幸せかもしれない。




日常【莉犬】 終わり

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