最強チート夢主たちは死神さんです。 <薄桜鬼編第二刻> (ページ25)

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《2-21》地獄ページ25

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野月たちは、地獄へ戻っていた。
よもぎは鬼灯の元へ駆ける。

よもぎ「鬼灯！！！」

鬼灯「ようやく来ましたね、今大変なことになっているんです」

はぁー…と、バリトンボイスで溜め息を吐く鬼灯。

周辺の獄卒は、なるべく近づかないようにしよう。と三人の回りにミステリーサークルが出来ていた。

よもぎ「何があった！？」

鬼灯「第三部隊の陋煌が牢獄に…と言うのは聞いていますね？」

野月「ええ」

焦るよもぎに対し、野月は結構冷静だ。

鬼灯「それで収まったと思いきや、第三部隊が協力して奪還、その後"他の世界"に行きました」

よもぎ「はぁ！？」

よもぎはすっとんきょうな声をだして言う

野月「どこの世界なんですか？」

鬼灯「銀魂…だったかと」

よもぎ「…………なよ…」

よもぎはマジギレする。な、とよ、しか聞こえないが恐らくその言葉はふざけるなよ。だ。

野月「はぁ…………」

よもぎ「速く行ってぶっ潰してくる」

よもぎは目が据わっている。

野月「ストップストップ！！
確かそこでの仕事もあった気がするからもらってくる」

よもぎ「マジかよ…………」

野月「んじゃ、書類もらってくるわ」

げっそりしてマジでふざけんなよ…というよもぎを他所に、ひらひら、と手を振って野月はその場を離れていく。

よもぎ「ったく…………」

鬼灯「千守さん、絶対に生きて帰ってくださいね」

ずん、と鬼灯はよもぎに顔を近づける。

よもぎ「ん？当たり前だろ？」

鬼灯「はあ…」(千守さんも千月さんに負けず劣らず鈍感なんですがね…………)

溜め息を吐く鬼灯を、何だこいつ疲れてんのか？と疑問に思いながら見ていた。

よもぎ、お前鈍感すぎる。
野月も鈍感だけど。

とりあえず、この二人。人のことには聡いのに自分のことになるととことん鈍感になる。