эпизод side A─18 ページ22
*
私達は十分水族館を堪能し(ジェットコースターとかは二人共”無理”となった)、どうせなら記念になるものでも買おう、ということになりフェージャさんとショップに来ていた。
写真も取れるのだが、写真より私達だけがわかるもののほうが良いのでは?というフェージャさんの意見により幾つか物を見繕うことにした。
『フェージャさんフェージャさん!クッキーとぬいぐるみ、どっちが良いですかね?』
「そうですね…ぬいぐるみのほうが良いんじゃないでしょうか」
クッキーの缶を見た瞬間、一瞬フェージャさんの目が射抜くようになった気がする。ん〜〜〜、ま、気の所為だよね!!
「あとはこれも買いましょうか」
『わあ、可愛いですね…!』
フェージャさんの手にあったのは、2つを寄り添わせて一つのものになる、小さめのガラス細工だった。
しかもイルカの形。流石フェージャさん。随分前に言った”イルカが好き”ということを覚えてくれていたのだろうか。
…いや、まさかね!このお店の中でイルカを選ぶ確率凄い高いし!
「では少し店の前で待っていて頂けますか?」
『え!私も払いますよ!?』
「いえ。これはぼくからの細やかなお礼なので」
『こちらこそお礼を言うべきですよ…!』
「まあまあ、ここはぼくに払わせてください」
ニコニコと笑うフェージャさんに半ば無理やり店の外へと追い出された。
…どうしよう、フェージャさん思ってたより力強かったんだけど……。だってあの見た目だよ!?!?え!?知り合ってそこそこ時間経ったと思うんだけどな!?
『ん〜〜、全部フェージャさんに任せっきりっていうのも…』
手を顎に添えて悩んでいると、視界に一つのペアマグカップが。んー、でもフェージャさん紅茶のイメージしかないんだよな……。あ、隣にティーカップみっけ。
折角だし私も何か買いたい。
このとき、買うものも決まってるしいっか!と思い軽率に場を離れたのがいけなかったという事実を知るまであと五分──。
*
「どこに行ってたんですか?」
戻った瞬間、フェージャさんに手を掴まれた。当の本人はといえば、瞳からハイライトが消えていた。
やっべ〜〜!そうだよね!流石に何も言わずに行ったもんね!!マジでごめんなさい。
『その…折角なのでフェージャさんとお揃いのティーカップを買おうと思いまして……』
「それなら早く言ってくださいよ」
…凄い、私死亡フラグを回避した気がする。
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天然石 - 更新してほしいです頑張ってください (5月14日 21時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
柏よもぎ(プロフ) - sareさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます…!そうやって褒めてくれる貴方様のほうが女神様ですわよ…(キュン(() (2022年10月27日 21時) (レス) id: c1bfd5c1d9 (このIDを非表示/違反報告)
sare(プロフ) - うわぁぁぁ、ありがとうございますほんとに。これでドスくんを補給できます()女神ですか?? (2022年10月19日 18時) (レス) id: b938a5d84e (このIDを非表示/違反報告)
柏よもぎ(プロフ) - さばさん» そう言っていただけてとても嬉しいです…!!!ありがとうございます! (2022年8月18日 9時) (レス) id: 9a8037afe6 (このIDを非表示/違反報告)
さば - あああああああああ!!やばい!ドス君尊い!作者様神では!??? (2022年8月18日 3時) (レス) @page10 id: f8d5076105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柏よもぎ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ichigo15ca1/
作成日時:2022年7月3日 20時