今日:3 hit、昨日:2 hit、合計:968 hit
小|中|大
No.10 ページ11
病院のスライド式のドアを開けて、自分のベッドに腰掛ける。
鈴音はカーテンで間仕切られた中で本でも読んでいるのだろうか。
今だに吐き気は止まない。
それどころかますます強くなっている気がして、頭を抱える。
急に胃からせり上がるような異物感を感じ、病室に備え付けのトイレに駆け込む。
鍵も掛けずに便器の中に吐き出した。
気分が、悪い。
吐いても吐いても、こみ上げる液体は、何色もの絵の具をぐちゃぐちゃに混ぜたような、真っ黒な色をしていた。
『なんだ、これ。』
便器の前でへたり込む。
俺が、吐いたのか?
コレを、俺が?
そんなことを思っている間にも次から次へと口から流れ出る黒いインク。
止まれ、止まれよ、なんだよこれ!
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
林檎 - コメント失礼します。珍しい様な内容だったので凄く新鮮で好きになりました!これからも頑張ってください!応援してます! (2月9日 21時) (レス) id: b7103bc41b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ichi x他1人 | 作成日時:2022年8月3日 16時