太宰さん 、キスしよう 【太宰治】

おまけ ページ8

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「 は！？お前ら付き合ったとかマジかよ 」

ぜってぇ認めねぇ 、と怒鳴ったのは中原中也 。




太宰さんと恋仲になり数日後。
偶偶 、事件で遭遇。

本来なら此処で探偵社とポートマフィアの名をかけての勝負なのだが、太宰さんは私の腰を引き寄せて

付き合い始めたンだ

なんて云った途端に中也さんの異能が作動。
辺りにあった様々な物が宙に浮いてしまった。





『 ちょ 、落ち着いて 』

「 落ち着けるかっつーの 」


と云うか敵 、と言えば中也さんは秒殺し
私に向き直る。




「 よりによってこんな奴を」

『 ＿＿ 好きになっちゃいました 』



嬉しそうに私に抱きついた太宰さんを横目に

中也さんはため息をつく。





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「 …幸せにしてやれよ 、太宰 」


「 勿論だよ 」





最後に、と中也さんは言いながら

私の手を取り膝を曲げて腰を少しかがめて

まるで王子様みたいな口づけをして颯爽と背を向け走り去ってしまった 。








『 中也さん 、かっこいいですね 』


「 Aは私のことだけを見てくれ給え 」




言われなくたってずっと見てる 。


太宰さんとではなく 太宰先輩と呼んでいた
あの頃からずっと 。








『 太宰先輩のことだけ 、だいすきですよ 』


… してやられた 、って彼は私を抱きしめた。






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