太宰さん 、キスしよう 【太宰治】

其ノ二 ページ2

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「 Aちゃんはここまで 」







『 ＿＿＿なんでですか？ 』









太宰さんは私を戦いに参加させてくれない 。





確かに私が弱いからかもしれないけれど、


私だって太宰さんのために頑張りたい 。



太宰さんに褒められたい 。









「 すぐ終わるからここで待ってなよ 」







って街角に私を置いて 、太宰さんは路地裏へ消える









反論できなくて 、頷いて


少ししたら太宰さんが笑顔で帰ってくる 。









いつも通りなんだけど、寂しいな 。









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『 太宰さん 、太宰さん 』








半歩先を行く後ろ姿に声をかける 。









「 私の胸に飛び込む気になったかい？ 」









目を輝かせて冗談めかしにいつも通り言うけど









『 飛び込ませて 』









なんて冗談っぽく 、強がってみる 。








うん 、ぜったい顔は赤いんだけど。









「 そんな可愛いことしないの〜 、心中しようか 」








『 どこまでもついていきますよ、太宰さん 』









冗談言い合っていければ 、結ばれなくてもいい 。




そう思うことにした 。

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