[文スト]乱歩さんの兄はポートマフィアの参謀です

参謀６ ページ11

ガチャ

乱｢で、マフィアの人が何の用〜？武器も持たずに、変装までして｣

慎歩｢流石乱歩。観察力と推理力は昔から全く衰えてないね｣

乱｢…?僕は君と会ったことないと思うけど？そっちの女装してる素敵帽子君とはちょっと話したことあるけど｣

中｢〜ｯ！別に好きでこんな格好してる訳じゃねぇよ!!｣

慎歩｢(スルー)まぁもう20年近く前の話だ、覚えてなくても無理は無いが、、、君の家族は今はどこに？｣

乱｢…居ないけど？まぁここの社長が僕の親変わりのようなものだよ｣

慎歩｢…｣

ﾊﾞﾘｯ(変装を解く)

慎歩｢僕が君の居なくなった兄だと言ったら？｣

あぁ、やはり恐い…
乱歩は僕を許してくれないかもしれない
全く覚えてないかもしれない

今さら過ぎる後悔と恐ろしさで乱歩の顔を見ることができなかった


乱｢え？…お兄ちゃん…？｣


乱歩が呟いたそのとき、

ﾄﾞﾝﾄﾞﾝｯ
太｢乱歩さん！ご無事ですか!？｣

国｢乱歩さん！扉を開けて下さい！｣

扉を激しく叩く音と、探偵社員の声が聞こえた


慎歩｢…っと、どうやら時間のようだね。また、会えたら会おう、…名探偵｣

そう言って、中也を抱え窓から飛び降りる
…愛しい弟の顔を目に焼きつけて


乱｢ちょ、ちょっと待ってよ!!｣

〜〜
再び車の中＜中原side>

慎歩｢…ハァ｣


さっきから慎歩さんはずっとこの調子で、俺も何も話しかけれない…

ってか普通女装させられた俺の方が落ち込んでもおかしくないよな!？
……でもあまりにも慎歩さんが落ち込んでいるから、女装の件を怒れてない


中｢ﾊｧ…｣

俺まで溜め息吐いてしまう


そうして無言のまま、慎歩さんの家に向かっていった


…超気まずい!!

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