¢。１２８。¢ *masaki ページ38
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学園祭まで、あと一週間に迫った校内は
生徒たちの活気に満ち溢れて
下校時刻を過ぎても、まだその姿がちらほら見える。
雅「こら。もう下校時刻過ぎてるぞ」
○「だって先生、あと少しなんだもん。見逃してよ」
雅「だーめ。ほら、早く帰りなさい」
△「えー、先生のケチ」
名残惜しそうに作業を中断した生徒たちを見送って
消灯と施錠を確認しながら、校内を回る。
職員室に戻り、点検簿に時刻と名前を記すと
まだ残っている先生たちに挨拶をして、白衣を脱いだ。
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外へ出ると、最近涼しくなってきた風が頬を撫でて
太陽は完全に沈んでいるけど、西の空はまだ僅かに明るい。
代わりに群青色の空に現れた満月は
今日も静かにぽっかり浮かんで、何も言わずに闇を照らしていた。
駐車場に足を向けた、その時
体育倉庫から光が漏れているのが見えて
…まだ、作業を続けている生徒がいるんだ
まったく、若いってほんと元気だよなって
苦笑いしながら心の中で独り言ちて
注意するために、仕方なくそちらへ足の向きを変えた。
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雅「おーい。もう下校時、」
「っひゃぁ…っ」
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小さな悲鳴とともに投げ出されたサッカーボールが
足元に転がってきて、それを拾い上げる。
顔を上げると、驚きに小さな肩を縮ませて
そこに立っていたのはAちゃんだった。
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雅「……Aちゃん」
「…ぁ。…せ、せんせい」
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まだジャージ姿のままのAちゃんが
どうしてこんなところにいるのか、さっぱりわからなくて
驚いてぽかんと口を開けた俺とは対照的に
Aちゃんは安心したように、胸を撫で下ろした。
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「、せ、んせい・・。ビックリした…」
雅「…ぁ、ああ。ごめん」
「…どう、したんですか、先生」
雅「…どうしたって、Aちゃんこそ何してるの？こんな時間まで」
「…、」
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俺がそう訊くと、気まずそうに俯いたAちゃんは
…まだ終わらないんですって、小さな声で呟いて
足元に散らばったサッカーボールを集め出したから
それを手伝いながら、疑問をぶつける。
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雅「…終わらないって、…何が？」
「…ぁ、あの、…実行委員の、仕事、で」
雅「…Aちゃん、ひとり？」
「…、」
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ハルキ(プロフ) - カピバラさん» カピバラさん、初めまして(*´ω｀)♪このお話を読んでくださってありがとうございます。もう少しで移行できそうなので、今しばらくお待ちくださいね。いつもお待たせして申し訳ありません(>_<) (2015年9月13日 22時) (
レス) id: b6e2b0db31 (このIDを非表示/違反報告)
カピバラ - 私、このお話大好きです！！いつも新しいお話が書いてないかわくわくして待ってます！！キュンキュンさせてください！！ (2015年9月9日 21時) (レス) id: 22c6847158 (このIDを非表示/違反報告)
ハルキ(プロフ) - るかさん» るかちゃん、いつもありがとう(*´ω｀)♪暗い夜道をひとりで歩いたら危ないよ！なるべく明るい道を通って帰ってね(←母親気分) そして次章からもﾄﾞｷﾄﾞｷｷｭﾝｷｭﾝがお届けできるように、おばちゃん頑張ります(笑) (2015年8月29日 17時) (レス) id: b6e2b0db31 (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - こんなにも心を動かされる小説を見れて、私は幸せでございます。いろいろと頑張ってください笑 freestyle買えましたよ笑うふふふ (2015年8月23日 8時) (レス) id: 8eaa22d047 (このIDを非表示/違反報告)
るか(プロフ) - こんばんわ、るかでごさいます。ハルキ先生!!今回もどきどききゅんきゅんなお話をどうもありがとうございますです!!!!バイト帰りの癒しになりました!!!!一人暗い夜道をニヤニヤしながらたぶん読んでました笑誰か人に見られたら変質者あつかいされそうだなこりゃ笑 (2015年8月22日 22時) (レス) id: 8eaa22d047 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハルキ
| 作成日時：2015年3月2日 14時
