侍の国で鬼達と暮らします(三)【鬼滅の刃】【銀魂】

百六十：辿り着いた先には…… ページ27

『さてさて…あの駕籠に乗ってんのよね』


童磨「うん、その筈だよ」

猗窩座「それにしても随分と……辺鄙というか」



鬼童丸を絶賛追跡中の私達。民家の屋根の上を伝って気配を殺し、追っているが確かに煉獄関で人を殺すような奴が住む場所とは考えにくいような気もするし、妥当な気もするような曖昧な場所だ。


ちなみに万事屋組は、後ろから駕籠に乗って追っている。1人用なのに3人で乗るという暴挙に出ている。もうあいつらアテにならない、私らでやった方が早い気がしてきた。



童磨「あ、降りたよ」


『よし、追うわよ…幸いもう半分森みたいだし、隠れましょ』

童磨「りょーかい」



降りる途中で銀時達の方を見たが、なんか慌てて出た新八君や神楽ちゃんに踏みつけられた銀時を見た時点でアイツらに期待することを辞めた。


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『まるで廃寺ね』


猗窩座「だが人間の匂いがするぞ、それも複数」

『変ね…』



茂みに隠れながら鬼童丸の入っていった廃寺に目を向けて首をかしげる。まさかここで何人も殺されているのではなかろうか。


すると後から万事屋組がやってくる。彼らも茂みに身を潜めたが、狭くなってしまった。別んとこ隠れてよ、バレるじゃん。



『…あ、今悲鳴聞こえた』


銀時「…お前らはここで待ってろ」

新八「銀さん!!」


『童磨、念の為に行って』

童磨「仰せのままに！」



銀時だけでは不安だったので、童磨も念の為一緒に行かせ何が起きているのか見に行ってもらう。そして何を見たのか開けた襖を童磨はたったまま、銀時は四つん這いになって覗き込んでいる状態で固まっている。


そんな中、一人の男が銀時と童磨の背後に忍び寄り「どろぼォォォォ!!!」と銀時にカンチョーを決めた。童磨は危機を感じて襖に背を向けたけど立て付けが悪くてそのままぶち破ってひっくり返った。


何してんのもう。

百六十一：鬼童丸の正体は驚愕なようなそうでも無いような→←百五十九：巻き込むなって言ってんだろ

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