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断罪の時間 ページ7

「畏まりました。サヴァンでは無くとも宜しいのですか?」

車を走らせながら、シルクがそう聞いてきた。後ろで着替えつつ、そうねぇ…なんて言葉を濁してから、話し出した。

『サヴァンは先に行ってもらっているわ。揃わなくてはならないのは後は私だけ。私が揃えば…

この事件は終わる。いえ、終わらせる。私の大事なお友達を傷付けようとしたのですもの。それ相応の対価は頂いてもらわなくては。』

「畏まりました。また…サヴァンがまた悲しみますよ?もうそろそろ、サヴァンと御両親のリストが切れるのですから。」

リスト…とは、私の許婚になっても良い順に並べた男性のリストのことである。

…どうでもいいことなんだけどな。俺としては…許婚なんて必要のないものなんだし。

「これだけの男性の中から好きな人を選べるのですよ?もう少しお喜びになったらどうです。男性も…

選ばれるのを今か今かと待っているのですから。その気持ちを踏みにじるようなこと、あまりなさらない方が神無月家としても…

…蘭様としても、良いことだと考えますが?」

昔、そうリストを渡されながら言われたことがある。渡されたのは、もう数年も前のことだから…な。

…神在月…お前は…この権利を、俺の許婚になる権利をいらない、必要ないと言ったな。だが…

俺はどうすれば良い?どうすれば、この権利を放棄できると言うんだ?

『なぁ…教えてくれよ。………、それに…神在月…』

「お嬢様。場所へともうそろそろつきます。自動操縦に致しましたし、お着替えのお手伝いをさせて頂きます。」

つらつらと考え事をしていると、そう、シルクから声がかかった。

急いで猫を被り、えぇ。と返事をする。立ち上がり、シルクの前まで進み出る。

『断罪ですもの。色は黒で堅めて頂戴。それと…あれを持ってきてはあるのかしら?私の得物…あれがなくては始まらないわ。』

神無月家では、他の関わった貴族達を断罪する時には、黒を纏うと決められている。だから…

黒を纏うこと、つまりそれは…





神無月家の財力を、力を示すということ…それには、自分の得物が無くては、相手を断罪することなどできそうもない。

「畏まりました。ではその様に。お嬢様の仰せのままに致しましょう。」

二つ返事で了承し、解っていたかのように、理解していると言わんばかりに、黒色のドレスが出てきた。

さぁ、それでは。断罪の時間だと言う事を示す様に。相手が所定の場所に着いたと言う事を示す…

断罪の瞬間→←和解と自衛



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カンナ(プロフ) - どっちもきになりますがハッピーエンドが見たいです!!。ただもし余裕があるのなら分岐点を作ってハッピーバッドどちらも書くのがいいかと思います(自分がどっちのエンドも気になってるだけですすみません;)これからも更新楽しみにしています。頑張ってください^^ (2014年5月17日 14時) (レス) id: 86dbfd6970 (このIDを非表示/違反報告)
persepone(プロフ) - ハッピーエンドでお願いします!! (2014年5月17日 4時) (携帯から) (レス) id: 289cdd45b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:鋳薔薇 | 作成日時:2014年1月1日 15時

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