天才MIX師…そう呼ばれたこともあったな。【灯油】

助け出すため ページ45

蘭はお前らを護ると…決めたんだぜ？まだ闇の世界に引き込まれていない人間のお前らを…普通の世界に留まらせようと…

頑張っているんだぜ？行ったのは…いい。辞めておく。取り敢えず今日は、この家に泊まらせてやる。この部屋は好きに使え。

なんかあったら…そこの鈴を鳴らせ。てきとーに誰か来んだろ。じゃあな。」

そう言って、踵を返し、部屋から出て行った。

………………………………………………………

ガタンッ！と音を立てながら、椅子に座る。パソコンは起動したままだ。ネットワークを駆使しても…まてよ？

「…もしかしたら…アメリカで…何か事件でも起こしてるかもしんねぇな。あいつの事だ。誰かに…きっと、追われている筈だ。」

そう言いつつ、また別のネットワークを起動させる。その情報サイト、及びその管理者を呼び出した。

「…はぁん…乗用車の爆発…だぁ…？使用した爆弾はTNT爆弾…爆発と共に、大量の薬莢が弾ける様になっていた…と。

これっぽいな。犯人の特定には至らず…車内のものは全てが燃えてしまったため…遺留品はなし…と。

完全犯罪では無いか…と言われており…宗教団体…デミトネスの犯行では無いかと言われている…

だが、これまでデミトネスは無差別犯罪を行っておらず、矛盾は残る…か。

被害者は2名。余程の重要人物だったのか、被害者が乗っていた車には、ショットガンやライフルが乗っていた…ねぇ。

まぁ、確かに重要人物だわなwwwそりゃあ…闇の世界を支配する。芝居のお嬢様だからなwww

成る程…ねぇ。追われてたが…逃げおおせたってとこか。それなら…二週間…いや、余裕を見て、一週間は安心できるか？

まぁ…サヴァンとシルクを連れて行っているだろうから…多少は安心できるな。兎に角、アメリカ行きの飛行機をチャーターしないとな…

現地に行って…連れ戻してくるさ。あんな偽りの手紙で…終わらすんじゃねえよ。大事な…友人なんだろ？片想いの相手なんだろ？

「だったら、手に入れてみせろよ。あの傲慢さで。あの強欲さでな！」

チャーターもし終わり…手元にあった鈴を鳴らす。直ぐにノックされるドア…良いぞ。と言って…

「…どうかなさいましたか？水無月様。」

入ってくる侍女。ルリ。小言の様に…呟いていく。最後に…

「って事だから。俺の影になれ。水有月。水有月 ルリ。」

と言って。あまり顔を見せないルリではあるが、今回は俺の横まで、寄って来た。

「…全く…兄さん…

兄妹喧嘩？いいえ、それは…→←本当の意思

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