高度なセキュリティ ページ5
『お待たせしたな。それでは、お前が気になった。監視カメラの話をしようか。どうして俺が…人間の沙汰ではないほど、
俺の家の周りの…セキュリティを厳しくするか。』
まふまふには、そう前置きをし、まふまふの方を向いた。まふまふは…
相変わらず座って、こちらと目線を合わせようとはせず、俯いたままだったのだかな。
『俺がなぜ、そこまで俺の家の周りのセキュリティシステムを難しく、尚且つ面倒臭くするか。
家の周りに監視カメラまでしかけて家の周りを監視しているか。その答えを簡潔に導き出すとするならば、簡単だ。
俺のバックにいるムーン・オブ・ラン・コーポレーションのせいだろうな。』
ため息をつき、ちらりとまふまふの方を一瞥する。相変わらず俯いたままだったが。
俺は話を続けた。
『俺こそが、ムーン・オブ・ラン・コーポレーションのイレギュラー。本家に居らずとも、そのコーポレーションの約半分を牛耳っている。
つまり、俺は…ムーン・オブ・ラン・コーポレーションの…取締役なんだよ。代表取締役ではないのだがな。
俺はな、自分の父親にこき使われる娘に過ぎないのさ。では…話を戻そうか。
俺がイレギュラーだからこそ、他の、ムーン・オブ・ラン・コーポレーションを狙っている奴らは俺を狙ってくる。
他の取締役や俺の父親、代表取締役は滅多なことがない限り、本家からは出ないんだ。だから、簡単に言えば、会うのが面倒なんだ。
しかし、それに対して俺はどうだ?こんな極一般的でどこにでもありふれた家屋に住んでいる。
会うのに、これほど簡単な奴はいない。そのまま、家屋に行けばいいのだからな。だからこそ…俺は…自衛をしなければいけなくなる。
他の奴らが俺を連れ去ろうとする。ならばどうする?灯油、お前なら、どうするんだ?』
まふまふの隣に座っていた灯油に、そう声をかけ、話を振った。
少し考えるようなそぶりをした後、こう話出した。
「インターホンを使用する。だが、わざわざインターホンを押してくる奴が…少ないのだろう?
お前は俺の家に、ピッキングをして入ってきたな。俺のマンションは、セキュリティの高さを売りにしているんだ。
だが、こうも簡単に破られるとなると、対策がさらに必要だろうな。」
『鍵などいくらでも複製がきく。それに、会社の方を脅し、鍵を手に入れる事ができるとなったらどうする?』
「暗証番号を設定する…か?」
『その手もあるな。だが、全ての奴らがドアから来るとは…
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カンナ(プロフ) - どっちもきになりますがハッピーエンドが見たいです!!。ただもし余裕があるのなら分岐点を作ってハッピーバッドどちらも書くのがいいかと思います(自分がどっちのエンドも気になってるだけですすみません;)これからも更新楽しみにしています。頑張ってください^^ (2014年5月17日 14時) (レス) id: 86dbfd6970 (このIDを非表示/違反報告)
persepone(プロフ) - ハッピーエンドでお願いします!! (2014年5月17日 4時) (携帯から) (レス) id: 289cdd45b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鋳薔薇 | 作成日時:2014年1月1日 15時