【小柄な審神者と薬研藤四郎】抱き止める ※5.19加筆 ページ1
「わっ」
自室の押し入れから目的のものを取り出そうとしていた時。手いっぱいに持ったアルバムから数枚写真が飛び出して、足元に広がった。それだけならよかったが、運悪く椅子から降りた足が写真の上に着地して、つるりと滑る。
「おいおい大将、大丈夫か？」
耳元から馴染みのある低音が聞こえてドキリとした。どうやら転びそうになった所を助けてくれたらしく、背中の辺りで支えてくれている温度を感じる。短刀ゆえに細いが私とは違う今までの戦闘が積み重なったしっかりとした手だ。 視界の端にうつる綺麗な黒髪に、私の真後ろ、距離なんか無いに等しい所に薬研がいるのだ、と自覚して、頬が一気に熱くなる。
「ごめん、ちょっと片付けでもしようと思ってさっ！」
「そりゃいいが、誰か呼んだ方がいいぞ。なんだったら呼んでくる」
真っ赤になった頬が恥ずかしくて振り向けず、早口にそう言うと、薬研は少し困ったような声でそう言った。
「あっ、ありがと、お願い」
薬研が部屋を出ていくのを感じながら、私は真っ赤に染まった頬の熱さを感じていた。
「審神者なんだから、しっかりしなきゃ……」
誰もいなくなった部屋。しゃがみこんで、私はそう呟いた。
【体調が悪い審神者と他本丸の山姥切国広】抱きあげる※5.20加筆修正→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みるくプリン(プロフ) - さくらもち?さん» 空気感を出したかったんで、伝わっていたようで、本当に嬉しいです！お忙しいのに無理言ってすいませんでした。ありがとうございましたっ(*´∀｀*) (2020年5月19日 20時) (
レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
みるくプリン(プロフ) - さくらもち?さん» ご感想ありがとうございます！この人達は同じグループのアイドルなんですが、ずっと長年一緒に仕事していて家族みたいな感じなんですね。で、博くんは剛くん健くんより７歳くらい歳上なので｢優しいお兄ちゃん｣的な存在なんです。付き合う以前に、その家族のような (2020年5月19日 20時) (レス) id: 7db76bcf0c (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち?(プロフ) - みるくプリンさん» アドバイスも書かせて頂いたほうが良いのかな？と思ったのですが、そういった所が見当たらず、結果的に自分が好きだと思った点を書きなぐっただけになってしまったのですが、少しでもお役にたてたら嬉しいです(*´∀｀*) (2020年5月19日 20時) (レス) id: 3ed7ddd240 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち?(プロフ) - すごく良いなぁと思いました……！博君と健君は付き合う前も、健くんをほっとけない博君と弟？幼馴染み？みたいな恋人とはまた違う近い関係だったのかな？と描写や台詞で感じて、そういう関係大好きなので、その点もすごく好きだなぁと思いました(*´∀｀*) (2020年5月19日 20時) (レス) id: 3ed7ddd240 (このIDを非表示/違反報告)
さくらもち?(プロフ) - 感想失礼しますね……！ 104話の、「触れる直前にハッとした顔をして手を降ろした」の部分で、博君は、剛に悪いでしょって言ってるし、お互い好きだけど別れてる今の関係上必要以上に触れちゃいけないと思ったのかな？この微妙な距離感、 (2020年5月19日 20時) (レス) id: 3ed7ddd240 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さくらもち x他1人 | 作成日時：2020年5月12日 7時
