辛くない ページ18
私はとにかく人を探した
でも、誰1人いない
恐い
こんなに恐い思いをするのは初めてだ
A「お母さん・・・。」
そう呟いた時、どこからか声が聞こえた気がした
いや、聞こえる
でもそれは声とは言えないような、悲鳴だった
A「誰？どこにいるの・・・。」
私は歩き回った
・
・
・
・
・
・
でも、村の中にある林の中
そこで私は目を疑った
A「みんな・・・ど、ぅして・・・。」
死体の山
そして、まだそれにはなっていないものを喰らう2体の巨人
「いやぁぁぁぁぁ！！！」
「離せぇ！！はな 」グチャッ
顔に、返り血が当たった
その場には、私以外にこの世に存在している人間はもういなかった
A「お母さん、は・・・。」
私の存在は、木の陰に隠れて巨人には気づかれていない
私は冷静にはなれずに、その場から走って、死体の中をかき分けた
A「いないの！？誰か生きてるでしょ！？誰か、お母さん・・・返事してよ・・」
消え入りそうな声で、お母さんを呼んだ
微かだ
微かにお母さんの声がした
母「ぁ・・・A・・・。」
A「お母さん！？どこ！？」
声の元は、死体が固体になった塊からだった
A「お母さんっ！今出すから！！」
その人だったものは、もう一つの塊になって、とれない
母「逃げなさい・・・もう、ナスカちゃんも・・・この中に、きっといる・・・。1人で・・・生き延びて・・・」
A「大丈夫だから！大丈夫だよぉ・・」
なんで泣くの
なんでもう諦めたかのように泣くの
さっきまで人を喰らっていた2体の巨人が、私の方に迫ってくる
気味が悪い、笑みをうかべて
母「A・・・生き、延びて・・・幸せに、なりなさい。」
それがお母さんの最後の言葉だった
そう言ったあと、お母さんは動かなくなった
A「お母さん！？お母さん！！お母さ・・・。」
もうピクリとも動かない自分の肉親を見て
何かが壊れた気がした
A「こんなんじゃ、お父さんも生きてないだろうな・・・。」
もう二度と
あの日常は戻ってこない
それならば
今ここに、私が存在する理由はあるのだろうか
この場で巨人に喰われて全て終わりにすれば、きっと皆に会える
辛くなんかない
私は近づいてくる巨人の前にただ立ち尽くした
そして、目を閉じたんだ
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aibo(プロフ) - miya*sさん» わーそうなったらめっちゃ素敵ですね！夢ですね( ^ω^ ) (2014年8月13日 23時) (
レス) id: 74b3ce534a (このIDを非表示/違反報告)
miya*s - aiboさんの小説、漫画化したいです！ (2014年8月12日 20時) (レス) id: c035ca63d6 (このIDを非表示/違反報告)
Reo(プロフ) - aiboさん» 大丈夫です〜話が面白いので！(*^_^*)ｂ (2014年1月10日 18時) (レス) id: e2078e744c (このIDを非表示/違反報告)
aibo(プロフ) - Reoさん» 一応2800くらいですけど、矛盾は見逃してください((((；ﾟДﾟ))))))) (2014年1月10日 17時) (レス) id: 0e885a8303 (このIDを非表示/違反報告)
Reo(プロフ) - 面白いけどこの場所にこの世に存在・・・？矛盾（（（（ (2014年1月10日 15時) (レス) id: e2078e744c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：aibo | 作成日時：2013年6月24日 23時
