夏に咲く、紫陽花。- sho. -【3】

ranunculus 102 ページ4

紫耀が運転してる




初めて見たけど、運転してる姿ってなんか大人っぽいな…

私まだ免許とってへんから尚更




大きくてゴツゴツした男らしい手とか
血管の浮き出た逞しい腕とか
可愛らしい鼻唄をうたってる筋の通った鼻とか



隣から見る紫耀のすべてにドキドキする。





「…ん？なに、なんかついてる？」





視線に気づいてチラチラ私を見る





「ううん、かっこいいなーって見惚れてた」

「…、なんでそんなこと言うん〜〜」

「え？」

「そんなん言われたらぎゅーってしたいのに。ハンドル握ってるからできひん！でもぎゅーしたいし！ぎゅーしたら事故るし！」





一人で葛藤してる(笑)




「危ないからとりあえず運転集中して(笑)ぎゅーはいつでもできるやん」




その一言に、紫耀は黙り込んだ

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