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「じゃあこの話は終わり！はいはい、ジャージに着替えてきてください」
いつものように、へらりと笑いながらそう言って私の体をの向きをくるりと変え、背中を押して 女子更衣室へ向かわせる。
さっきまであんなに男の子の顔してたのに、あっという間に"後輩"に戻ってしまった。
もう、なんなの、どっちが本当の真波くんなの。
混乱する頭。知恵熱が出そうだ。
「…真波くんの、ばか、私 振り回されっぱなし」
せめてもと思い、ぼそりと文句を呟く。
背中の方から、くすくすに笑う声が聞こえた。
「それは俺のセリフなんですけどね」
―――――――――――
――――――――――――――――………
女子更衣室で、スカートを脱ぎ真波くんのジャージを履く。
思ったよりもだいぶダボダボだ。
真波くん、細いように見えてやっぱり男なんだなぁ、と呑気に考えたのもつかの間
さっきの出来事を思い出し じわじわと顔が熱くなるのを感じる。
考えないように、忘れるようにぶんぶんと頭を左右に大きく振る。
「はぁ…つい前までは、Aさんって懐いてくれる可愛い後輩、ってだけだったのに…」
異性として意識してしまう。
だって、あんなことされちゃったら、もう普通の後輩だなんて見れるわけがない。
もう一つため息をつき、ロッカーを閉めようとすると
「…ん？」
ロッカーについている小さな鏡が視界に入る。
首に見えた赤い印。
「なに、これ………」
はっ、と先ほどの出来事が脳裏をよぎる。
そういえば、真波くん私の首 舐めてなかったっけ…？
痛みもしたような。
つまり、これって、噂に聞く、あれでは？
「き、す、まーく」
思わず言葉が口から洩れる。
途端に心臓の拍動を強く感じる。うわぁ…！え、ど、どーすんのこれ…！
絆創膏で隠せられるかな、と急いでバッグを漁って、そしてあることを思い出す。
友達が首に絆創膏を付けて登校してきたとき、周りの皆が言ってたっけ。
「それキスマークでしょ。絆創膏で隠すとかあからさますぎ〜」
って。
絆創膏を探す手を止める。だめだ、絆創膏を首に貼ってたら確実にバレる。
鏡を見つめなおし、そして硬直。
あぁ、じゃあ、こうすればいいか。
しゅる、と後ろで一本に結んでいた髪をほどき 左右に分ける。
暑苦しい？邪魔？いや、仕方ない。
真波くんのバカ、と頭の中で悪態をついた。
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桃(プロフ) - さゆりん★さん» ご愛読と応援ありがとうございます！展開が気になる、と仰って頂けると、どう書こうかなぁ、と先を書くのが楽しみになります。荒北さん素敵ですよね、今度荒北さんの小説書こうかなぁ…。キャラの性格と言葉は気を使っているので着目して頂けたのが嬉しいです(^^♪ (2019年6月11日 21時) (
レス) id: b8ab658ad3 (このIDを非表示/違反報告)
さゆりん★(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです！！いつの間にか次ボタン押していて、一気に読んでました… 展開がものすごく気になります！！真波くんは可愛いけど、私はちょい荒北押しかも… キャラの性格も言い方ぴったりすぎて、普通に声優さんの声が聞こえます (笑) 応援しています！！ (2019年6月11日 13時) (レス) id: 269cb7a691 (このIDを非表示/違反報告)
桃(プロフ) - 陽愛さん» 初めまして、ご愛読と応援ありがとうございます(#^^#)評価ももちろん嬉しいですが、こうしてコメントを頂けることが何よりも嬉しいです！陽愛様のコメントが私の創作意欲を掻き立ててくださいます(*'▽')これからもよろしくお願いします！ (2019年6月5日 8時) (レス) id: b8ab658ad3 (このIDを非表示/違反報告)
陽愛 - 初めまして！いつも楽しみに読んでいます(^^)高評価が何度も押せればいいのですが(>_<)これからも応援しています！ (2019年6月4日 22時) (レス) id: 99136d3c89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桃 | 作成日時：2019年5月12日 11時
