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「なんで?!」

「えーだって、そのほうが手っ取り早いでしょ?」

「いやいや主語がないよ。何が何に対して手っ取り早いの?!」

「Aさんが、荒北さんに振られて、傷ついたところを慰めれば
俺のこと好きになってくれるかなぁって」

「………え?」





投げ込まれる言葉のボールに、混乱してうまく返せない。

私が、荒北さんを好きで、真波くんは、




誰が好きだって?





「好きですよ、Aさん」






にこり、と

そりゃもう綺麗に笑う彼。







「……あは、」

「あは!」

「はは…冗談上手いね…」

「冗談じゃないですって。本気です」

「…あ、そう…」





もうなんていえばいいのかわからなくて、めまいがする。

この数分で密度の濃すぎる話をした。知恵熱が出そうだ。



と。





「きゃ、」







ぐ、と手首に力と熱を感じたと思えば、

唇が触れそうなほどに近づいた真波くんの顔。







「タイピンも、ペンケースも、何もかも。

全部 ホワイトにさせてあげますから。



覚悟しててくださいね、Aさん」







手首の熱はなくなり、私から離れた真波くんは リュックを背負い
部室のドアを開けると 相変わらず爽やかな笑顔で
お疲れさまでした〜と呑気な声を出し 部室を出ていく。



へなへな、と座り込む私。





「………荒北さぁん」






頭の中は思考停止してるので、

何も考えずに出てきたのは、好きな人の名前。






「(明日からどう接するの…真波くんに…)」





前途多難の予感。

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設定タグ:弱虫ペダル , 真波山岳 , 弱ペダ   
作品ジャンル:アニメ
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(プロフ) - さゆりん★さん» ご愛読と応援ありがとうございます!展開が気になる、と仰って頂けると、どう書こうかなぁ、と先を書くのが楽しみになります。荒北さん素敵ですよね、今度荒北さんの小説書こうかなぁ…。キャラの性格と言葉は気を使っているので着目して頂けたのが嬉しいです(^^♪ (2019年6月11日 21時) (レス) id: b8ab658ad3 (このIDを非表示/違反報告)
さゆりん★(プロフ) - めっちゃくちゃ面白いです!!いつの間にか次ボタン押していて、一気に読んでました… 展開がものすごく気になります!!真波くんは可愛いけど、私はちょい荒北押しかも… キャラの性格も言い方ぴったりすぎて、普通に声優さんの声が聞こえます (笑) 応援しています!! (2019年6月11日 13時) (レス) id: 269cb7a691 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 陽愛さん» 初めまして、ご愛読と応援ありがとうございます(#^^#)評価ももちろん嬉しいですが、こうしてコメントを頂けることが何よりも嬉しいです!陽愛様のコメントが私の創作意欲を掻き立ててくださいます(*'▽')これからもよろしくお願いします! (2019年6月5日 8時) (レス) id: b8ab658ad3 (このIDを非表示/違反報告)
陽愛 - 初めまして!いつも楽しみに読んでいます(^^)高評価が何度も押せればいいのですが(>_<)これからも応援しています! (2019年6月4日 22時) (レス) id: 99136d3c89 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年5月12日 11時

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