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「あ〜、今日も間に合わなかった。……ん? いや、いっつも歯が真っ黒だからイカ墨パスタ好きなんかなって思って作ってみたんだけどね。も〜〜食べちゃってんじゃん。俺全然見てなかったんだけどいつ食べたの? もしかして毎日早起きして俺が寝てる間に食べてる? あ、それとも──え、お歯黒……??」
「慣れてくれて嬉しいよ。最近俺が尻尾によじ登っても怒らなくなったよね。可愛いなぁ。……あ、ちょ、暴れないで、待っ──痛ッ! あはは、ホントに落とされるとは思わなかった。あ〜、ヤベ、めちゃくちゃ笑えてきた」
「人生楽しそうってよく言われる〜。どういうつもりで言ってんのか知らないけどたった1度の人生なんだから楽しまなきゃ損じゃんって思うわけよ、俺は。だから今日も『でしょ〜?』って返したら怒ってどっか行っちゃったんだよあの子」
「一応蛇じゃん、生態知らないけど君ってゴキちゃんとか食べんの? ……いや、その辺にガサガサ動いてる奴がいたから気になって。やっぱ姫路城って古いからなんかな、ごく偶にだけど見かけるよね」
「は〜、最近の妖魔対策部って若い子が多いのね。その分ビビられる事も多くなったからなるべくお菓子用意するようにしてんの。美味しいやつ。でもあんま仲良くなれなくってどうしよっかなーって思ってるとこ。この前だってお菓子だけ持ってってしっかり距離取られちゃった。……え、この見た目の人がお菓子配ってるのって怖い? これまたご冗談を〜。何度でも言うけど俺は清純無垢お兄さんなんだって。なんもに怖くないよ、ホラ──あ、また逃げられちゃった」
「この角さあ、折ったらまた生えてくるの? や、別にやらないけどちょっと気になって。あ、嘘、分かんない。また生えてくるんだったら折ってみるかも」
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作者名：雨宮 | 作成日時：2023年1月8日 11時
