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「あ、待って。そっち方面行くんだったら先コンビニ寄っていい? ……んー、前回お互いに新しいお菓子仕入れてこよって話になって。ちょっと前に期間限定のなんちゃらみたいなの見かけてこれ買ってこっかなって」
「お、あったあった。じゃーん。どう? 美味しそうだと思わない? ……あー、どうだろ。君が食べれるかどうかは喧嘩の長さ次第かもねぇ。早く終わらせたら残ってるんじゃない? あは、それじゃ程々に頑張ってきてね〜」
「そ、あだ名! 良いでしょ、呼びやすくて。ずっとなんて呼ぼっかなって考えてたんだけどね。あの子みたいに『さん』付けだとちょっと固いかなって。ホラ響きもかわいいじゃん。……あは、君のバディも気に入ってくれたみたい」
「えー、君だって別に俺のこと言えないでしょ。だってこの前見たよ、妖にお説教してるとこ。ふふ、あれホント面白かったなぁ。人間の言う事正座しながら聞いてる妖ってマジで何?」
「いず子の恋愛遍歴ぃ? 良いよ、何から話そっか。例えば昔……………あー、これ未成年に聞かせるやつじゃないか。あとはえっとねぇ、あ、付き合ってた女が…………いや、やめとこ。……マ、清純女子いず子ちゃんにも色々あるってことね」
「お、君も聞いてたんだ。別にそんな警戒しなくてもエグいことはやってないって。誕プレ目当てで近づいてきた女と試しに付き合ってみて誕生日前日にフッたとかそんくらい。ただねぇ、ホントに清純そうなあの子にこう、俺の『=遊び』みたいな価値観を混ぜ込むのは気が引けたというかなんというか。……でもまあそういうつもりでの誤魔化し方としては失敗したよね。あは、ドンマイドンマイ。切り替えてこ」
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作者名:雨宮 | 作成日時:2023年1月8日 11時