〜４６〜 ページ22
無言で、腰ではなく首の方に腕を回して抱きついて、顔をいふの胸に押し付ける。
い「・・・遅くなってごめん。あの・・・
スマホの充電切れて時間とか分かってなくて・・・」
黙れ、という意味を込めて軽く殴る。
『・・・ばかぁ、っ・・・』
い「・・・ほんまにごめん、」
情けないぐらいの涙声。
申し訳なさそうに眉尻を下げるいふ。
思いっきり腕をいふの首に巻きつかせ、力を込めて抱きつく。
い「心配させてごめんね、？」
控えめに私の腰に腕を回し、抱きしめ返してくれるいふ。
『・・・今、５時くらいなんだけど』
い「ハイ」
『・・・心配した』
い「うん、」
『怖かった』
い「・・・うん」
『・・・捨てられてないか、、不安だった・・・っ』
い「ほんとにごめん、」
『ばか・・・』
我ながら子供っぽいけど、小さく呟いて顔を埋める。
無言で頭を撫でられて、まだ泣いている私をなだめるいふ。
い「・・・言い訳にしかならんかもやけど。
上司がすごい酔ったらだる絡みしてくるタイプでさ。
今日、めっちゃ連れまわされちゃって・・・遅くなっちゃった。
ほんま、ごめん・・・」
耳元で控えめに紡がれる不安げな声色の呟き。
『・・・許さないから』
い「・・・許してくれへんの？」
悲しそうな声。
『許さない』
い「うん。・・・でも、
俺がAのこと好きじゃなくなるとか
ありえへんから。そこは心配せんでほしい」
しばらく抱きしめあったあと。
顔を上げるのが恥ずかしかった私は
顔を上げるのをためらっていたけど、「顔、見せて・・・？」
といふに言われ、仕方なく顔をあげた。
唇に軽くキスを落とされて、なんかムカついたので
唇にキスを仕返すと、いふがみるみるうちに真っ赤になって、
眉を下げてゆるゆると視線を下げるものだから、その様子が面白くて
『ばか。好き』と言ってからかってやった。
すると顔を勢いよく俯けるものだから、
壁に頭をゴンッと打ち付けていた。
ちなみにあれは完璧な朝帰りだったので、
寝て起きたら午後４時とか。
昼夜逆転しそうでやばかった。
なんか甘え期じゃないけど、
完全にずっとくっついていたい気分になっていた私としては、
本当に土曜日でよかった。
『・・・だいすき』
い「俺も」
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猫宮なふ - ゆずさん» なふの作品を見つけてくださって読んでくれているゆずさんの方が天才ですよ！！笑 (11月20日 22時) (
レス) id: 2326558a84 (このIDを非表示/違反報告)
猫宮なふ - ruru🎲🐇🐿さん» うわあありがとうございます超嬉しいです・・・泣泣 (11月20日 22時) (レス) id: 2326558a84 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず - 好きすぎる笑天才！！ (11月2日 17時) (レス) @page3 id: c381de6794 (このIDを非表示/違反報告)
ruru🎲🐇🐿 - 神ィ…なふさんは性格もコミュ力も占ツクでのお話も、画力も、全部天才すぎるぅ…やっぱなふさん流石です！！ (9月23日 16時) (レス) @page36 id: bbb983d2d2 (このIDを非表示/違反報告)
なふ - ユリアさん» 初めましてー！ ありがとうございます！！ 嬉しい・・・！ (7月15日 16時) (レス) id: 2326558a84 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：猫宮なふ | 作成日時：2023年4月26日 14時
