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今まで特に可愛いわけでも注目されるわけでも彼氏ができるわけでもない私にまさかこんな日が来るとは思ってもみなかった。
ｰﾋﾟｺﾝｰ
ジュネ 「仕事終わったぁー。」
A「お疲れさま。」
ジュネ 「ありがと。電話する？」
A「したい！」
ｰﾌﾟﾙﾙﾙﾙｰ
A「もしもーし。」
私には今好きな人がいる。けどこの恋が叶うなんて思ってない。だって私は特別可愛いわけでも、今まで恋愛しても長続きなんてしてこなかった。
だから今の私には期待したところでという気持ちが大きかった。好きになっても、ただ胸のドキドキを感じれればそれでいい。それ以上のことを望むことはなかった。
ジュネ 「明日仕事休みだから会わない？」
A「うん。いいよ。予定開けとくね。」
友達として、気づかれないように。自分の心の中だけで好きでいればいい。
ジュネ 「めちゃくちゃ楽しみ！」
あぁ。そんなの私も楽しみだよ…。けど、友達として、会うんだから。
A 「じゃぁ、もう明日に備えて寝るね笑」
ジュネ 「わかった。おやすみ！」
きっとジュネも私の事友達としてしか見てない。
だからこれでいいんだ。
関係が崩れないように。
うまくうまくやりこなせればそれでいい。
ｰﾂｷﾞﾉﾋｰ
朝起きたらLINEで、(待ち合わせは駅前に昼の11時集合)と通知が来ていた。
私は急いで準備をし、駅前に向かった。
A「お待たせ。待った？」
ジュネ 「全く？」
A「そっか。」
ジュネ 「…。」
いきなりジュネが黙り込んだと思いジュネの顔色を伺うと、何故かジュネは顔を赤くし下を向いている。
A「え、あんた、もしかして熱ある？」
ジュネ 「ね、ねぇよ！」
A「いや、そんな怒んなくても。」
ジュネ 「わり…。」
やっぱり様子がおかしい。
いつもより口調はキツめだし、1度も目を合わせないし、顔は明らかに赤い。
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作者名：ｼﾞﾅﾆのほくろ | 作成日時：2021年1月13日 21時
