神に愛され神を愛さない。【異世界主役】【我々だ】【新キチ番外編】 (ページ3)

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あなたは今幸せですか? ページ3

見た限り続く草原。

妙にふわふわした感覚。

『えっ、なになになんで足勝手に動いてんえこっわえ』

足は独立したように勝手に歩を進めていく。

足は、大きな木の前で足を止めた。

《今、幸せでしょ？》

『……ん？』

《今、幸せでしょ？》

『えっなに怖い怖い、何処から喋ってんのなんなんやもう』

俺が怖がるも、頭に響く声は気にしないように続ける。

《……今、幸せでしょ？》

……答えれば良きって事……なん？

『……答えたらどっかいってくれんの……？』

《今、幸せでしょ？》

『……そうだね、一般的に見れば……幸せや。(震え声)』

《……幸せでしょ？》

「でも、それが事前に決められた幸せだったら……善くはないなぁ……」

《……どうして?》

『だって、こういう会話をして、行動をして、食って、寝て……その全てが事前に……森羅万象が始まる前に決められていたとしたら、それは決められた幸せだ。……なんて言えば良いか分からへんけど、決められた幸せはほんまの幸せじゃないって思うからさ。まぁ、意味不明理論だけど……。つまりはこの世に幸せなんか無いと思うんだよね。』

俺が言い切ったという時、後ろから突如、声が聴こえた。

「そう……それが答えなのね……」

『ふぁｯ?!?!』

俺が情けない声を挙げ、恥ずかしさと恐怖心からﾊﾞｯと後ろを向いた。

『……だ……れも…………いな……い……？』

後ろを見るも、先程歩いてきた、”綺麗な”草原があるだけ。