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家「案外早く治ったな。良かったじゃないか。」
視力が戻ったことを報告するため硝子さんのもとに訪れた
また見えるようになったことを少しは喜びあえると思っていたが
読んでいた資料を置き、数秒ほど目を観察するだけで
まるで風邪の喉の痛みを扱うようにさらっと流される
悟「反応薄くない？僕さっき人生で初めて飛び起きたんだけど。」
家「２、３日で戻ると思っていた。」
確かに昨日は視力が戻る保証はないと言っていたはずだ
悟「はあ？お前ほんとにいい加減にしろよ。」
家「悟が来てるのが分かったから少し大袈裟に言ったんだ。悪かったなA。」
『…いえ、』
内心かなり落ち込んでいたため少し気分が晴れないが
硝子さんのことだからただの悪戯ということもないのだろう
家「こうでもしないと悟は気付かないし、Aも隠し通すだろうと思ったからな。Aが死んだ後に呪いを知っていたことを悟にバレたら殺されかねない。」
悟「…。」
やり方は気に喰わないが確かに自分は何も気付いていなかったため
文句の言いようがないのか珍しく言い返さない五条
実際昨日の出来事がなければ
数年ぶりに実家に帰ってAのために手を回すことはなかったのだから
家「で、わざわざ五条家と加茂家に足を運んで手掛かりはあったのか？」
悟「僕が手ぶらで帰ってくるわけないだろ。」
『！』
バタバタしてお風呂にも入れなかったという悟の言葉を思い出す
緊急の任務か出張だと思っていた
まさかあの後すぐに解呪のために動いていたとは思わず
驚いて悟の方を見ると視線に気づいたのかこちらに近寄って来る
悟「Aはね、宿儺だけじゃなく加茂家の子孫でもあるよ。」
『！？』
加茂家とは五条、禪院に肩を並べ呪術界で御三家と呼ばれる名家だ
私の両親は呪霊も見えない普通の人間で
親戚に呪術師がいるなんて聞いたこともない
そんな名家に自分が関わっているとは微塵も思えない
悟「いくら宿儺の血を引くからって子ども全員に呪いをかけるのはおかしいと思ってたんだよね。女好きですごい子沢山だったって聞くし、中には呪力を継がない子もいたはずだ。呪術師が非術師を呪うのはタブーだし、お堅い加茂家がそれを破るとも思えない。」
家「なら呪力を継ぐ子を呪えばいい。」
悟「その子の子供や孫は非術師かもしれないだろ。それに1000年以上続いてる呪いだぞ。そんな手軽にかけれる代物じゃない。」
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茉莉 - この作品が好きです。更新、待ってます！ (2020年11月22日 22時) (
レス) id: a68061a5cd (このIDを非表示/違反報告)
Gettion - え…心臓痛くなるくらい好きです。応援しています！ (2020年11月6日 18時) (レス) id: b24edd395c (このIDを非表示/違反報告)
uka8502(プロフ) - 更新停止ですか??ホントに面白すぎてハマりました！一気に見ました!!更新ホントにお願いしますっ！ (2020年10月19日 1時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
AiRIN(プロフ) - いつも楽しく拝見しています！正直、縞さんの作品ならどれも大歓迎ですが、しにたがり姫か好きなので、続編を待ってます！ (2020年5月17日 13時) (レス) id: 931e2c7403 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：縞 | 作成日時：2020年4月3日 2時
