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昨夜悟に部屋まで送ってもらい

ベッドで横になってしばらくこれからのことを考え耽っていたが
そのまま眠りに落ちてしまったらしい





『…あ…っ』


見慣れた天井が見える
カーテンから射し込む陽が眩しい


失っていたはずの視力が戻ったことに
飛び起き思わず声が漏れる






悟「…おきた?」


『!』






声のする方に顔を向けると隣で横になっている悟の顔が映る

もう見られないと思っていた綺麗な瞳が眠そうに開かれ
伸びてくる手を迎えに行く





悟「え?」

『見えるよ、悟。おはよう。』



まさか手を掴まれると思っていなかったのか
驚いて固まっている








悟「…ほんとに?」

『本当。悟が見える。』





ばっと起き上がり目を大きく開いて私の顔を覗き込む悟
まだ心配そうな顔が愛おしくてそのまま大きな胸に顔を埋める









悟「…心配させないでよ。っていうか、僕まだAが呪いのこと黙ってたの怒ってるからね。」



怒りながらも背中と頭に手を回し抱きしめてくれる

心臓の音が早くて大きくて
不安にさせてしまったことに申し訳ない気持ちが募る








『ごめん。…でも、』



悟「…?」





顔を出して笑う私に不思議がる悟
怒っている顔すら今は愛おしくてたまらない








『もし目が覚めたとき、目の前に悟がいたら良いのにって思ってた。だから嬉しい。』


悟「っ―…ばか」




『っ!』






首元に痛みが走り肩が跳ねる
驚いて名前を呼ぶがなかなか離してくれない







『…か、…噛んだの!?』


首の付け根に指を這わすとくっきりと歯型のような痕が触れる









悟「全然反省してない子にお仕置きだよ。消えてもまた付けるから。」




そう言って噛み痕の隣に口付ける悟に顔が熱くなる
チュッ、と小さなリップ音と共に顔が離れると
そのまま抱き上げられどこかへ運ばれる






『どこいくの?』


悟「僕昨日バタバタしててお風呂入れなかったんだよね。一緒に入ろうよ。」




悪戯っ子のように笑って浴室に進む悟から逃れるため
ジタバタと暴れるが全然降りられない





『嫌だ、ちょっ、ほんとに無理…』


悟「電気消してタオルも巻くから。大丈夫、キスしかしないよ。」







『大丈夫じゃ、ないっ…ちょっと!』


悟「暴れないでよ。ほら、脱がして。」







目の前で腕を伸ばしてバンザイして待つ悟に益々顔が熱くなる




悟「嫌じゃないでしょ。耳まで真っ赤にして、可愛いね。」

『…〜ッ』

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茉莉 - この作品が好きです。更新、待ってます! (2020年11月22日 22時) (レス) id: a68061a5cd (このIDを非表示/違反報告)
Gettion - え…心臓痛くなるくらい好きです。応援しています! (2020年11月6日 18時) (レス) id: b24edd395c (このIDを非表示/違反報告)
uka8502(プロフ) - 更新停止ですか??ホントに面白すぎてハマりました!一気に見ました!!更新ホントにお願いしますっ! (2020年10月19日 1時) (レス) id: 7913de20e0 (このIDを非表示/違反報告)
AiRIN(プロフ) - いつも楽しく拝見しています!正直、縞さんの作品ならどれも大歓迎ですが、しにたがり姫か好きなので、続編を待ってます! (2020年5月17日 13時) (レス) id: 931e2c7403 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年4月3日 2時

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