金と銀の恋【ポルナレフ】 ページ12
私の金髪が流れる。彼のスタンドの特訓を傍から見ながら、頬杖をついて欠伸した
彼のスタンドは私からすると到底叶わないような、強いスタンドだった。だがそれ以上の強さを求めて鍛える彼は、とてもすごい
「ぽーるーなーれーふー。そろそろ承太郎達が戻ってくるんじゃないの?」
今は二人きり。他の皆は情報収集に行った。本来なら私が荷物を見る係だったけれど、一応女性だからということでポルナレフが一緒に居てくれることになった
私は彼のことを密かに好いているので、嬉しかったりもする
「まだいけそうだぜ!Aはしっかり荷物見てろよ!」
彼は宙に浮いたコインを一振で、十枚全て真っ二つに切る訓練をしている
「…どうして、そんなに強くなりたいの?」
DIOを倒すため。それは分かる。だが彼には何か他の理由がありそうだった
「…ある人を守れるようになりたいんだ」
剣を振る手を止めて、真剣な眼差しでそう語り出す。どうやら本当に何かあるみたいだ
「それって?」
「…可愛くて、強くて、俺なんかいなくたって一人でも生きていけるって面してるけど、なんか、守ってやりたくなるような、そんな、子」
「…ふーん」
女の子なんだ。
その言葉を口にするのを、既の所でやめた。そう呟くと、私の気持ちがバレてしまうと思ったからだ
照れた感じで笑うポルナレフにムカッ腹がたつが、彼が誰を守ろうが、そんなのは私が縛れるようなことじゃあない。当たり前だ
「よっぽど可愛いのね。その子」
「ったりめぇーだ!なんたって、俺の事分かってくれるし、たまに見せる柔らかい表情もまたたまらんぜ!」
彼の言葉が心に容赦なく突き刺さってくる。私だったらいいな、という希望を持ってみるが、絶対にない。私は可愛くも何ともないし、ガサツだ
「羨ましい、そんなに想われるのって」
ふふ、と気にしてなさそうに笑ってみせれば、彼は頬をかいて照れ臭そうに言った
「それで、その、相手が…Aなんだけど」
「…えっ!?」
驚きで大きな声が出た。彼がそんなふうに言ってくるとは想定していなかった
「Aは俺の事どう思ってんだ?」
「…ええ、と」
ポルナレフに詰め寄られる。私のことをそんなふうに思ってくれていた、という事がとても嬉しくて言葉に詰まる
「…すきだよ」
それを聞いたポルナレフの顔がパッ、と明るくなる
「ホントか!!ぜっったい、大切にするからな!」
彼はそう言って私を抱きしめ、明るく笑った
嘘も建前も本音だった【DIO】★→←彼の意外な一面【アバッキオ】★
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たつみ(プロフ) - 海月さん» いえいえ、私もサーレー好きなのでリクエスト貰えて嬉しいです、ありがとうございます!海月様の思っていたものと違っていないかどうか不安でしたが、ご期待に添えられたようなら良かったです<(_ _)>また機会があればよろしくお願い致します! (2021年6月4日 13時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - リクエストにお応えしていただきありがとうございました。今回もとても素晴らしいお話でした。サーレーの夢小説を書いてくれる人は少ないので助かっています。本当にありがとうございました。 (2021年6月4日 7時) (レス) id: fb1aebaa24 (このIDを非表示/違反報告)
たつみ(プロフ) - 海月さん» 了解です!遅くなってすみません(>_<;)出来上がった話に問題点があったら遠慮なく仰ってください!少々お時間頂きます<(_ _)> (2021年6月4日 0時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
海月(プロフ) - リクエスト失礼します。サーレーの夢をお願いします。病んでいる感じで書いてくれたら嬉しいです。よろしくお願いします。 (2021年6月1日 22時) (レス) id: fb1aebaa24 (このIDを非表示/違反報告)
たつみ(プロフ) - モモまんじゅうさん» 了解です!ありがとうございますm(*_ _)m完成したものに何か気に入らない点などがありましたら、遠慮なく仰ってください! (2021年5月28日 21時) (レス) id: 1c25c6a3e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ペンシル x他1人 | 作者ホームページ:http://uranaimonsuto
作成日時:2018年12月30日 17時