その27 ページ28
A「お望みなら、<MaM>に依頼とかしてみてはどうでしょう?三毛縞さん」
斑「あー、残念!残念!その時期は俺は忙しくて、ライブをできないんだ☆というわけで、俺たちは失礼する。ばいばーい☆」
と半場強制的にその場から退場させられたA。三毛縞とそのまま一緒に食堂に向かう。なぜか、同じ天ぷらそばを食べることになった。
斑「さあ!食べよう!ママのおごりだからたーんとお食べ♪」
A「...いただきます」
そばをすすり、美味しくいただく、ほんのり柚子の味と香りがする。美味しい。柚子はすきだ。昔から。たぶん、それを三毛縞さんはわかっていたのだろう。
斑「いわずとも、わかってるみたいだな♪覚えてるよ、柚子が好きってことも。炭酸が嫌いってことも」
A「...さっきはごめんなさい。私が、軽率な判断をしたから、話が広がってるんですよね」
斑「...Aさんが気に止むことじゃないぞ。元はといえば、活動をおろそかにしていた俺にも責任はある。海外に出てて、<MaM>としての名が広まり過ぎたんだ。」
A「いえ、そのための<責任>を私は負ったんです。...変に聞こえたら、あれなんですけど。三毛縞さん。私に<責任>を負わせることが、目的、ですよね」
斑「...鋭いな。相変わらず。そうだな。」
A「...元々会長は私の実力になんて、興味はなくて、ただ、<プロデューサー>になった女学生が<アイドル>にもなれるみたいな感じで、私は<Life>を売られたわけです。」
斑「だから、<Life>なんだろう?Aさんも悪い子だなあ」
A「そう、ですね」
皇帝に<命>を売った。そして、それは簡単に潰されたわけで、後悔はしていない。<Life>としての私はあの舞台で処刑されたのだ。
A「そして、たぶん、三毛縞さんは、私に<アイドル>にはなって欲しくなかった。だから、今回のドリフェスを利用した宣伝を潰せば、<Life>は<責任>を持って解散するしかない...。<過保護>にしては、すごいこと、してますよね」
そばを食べ終わり、「ごちそうさま」と言って箸をおいた。そして、財布からそば代をおく。そして、すぐに席を立った。
A「...助けなんて呼んでませんのに、助けてくれてありがとうございました」
斑「...。」
A「お先に失礼します」
Aは食堂の出口へと向かう。これでよかった。<Life>は潰えたのだから。真上にきた太陽を浴びて、教室にもどる。
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作者名:Luna | 作成日時:2022年3月16日 20時