その２２ ページ23
A「...ぴえん」
斑「あはは☆ほら、たかいたかーい！！」
捕まりました。こわいよおおお。
斑「さあ！ママとおうちに帰りましょうねええ☆今日は、Aさんの大好物のロールキャベツだぞお☆」
A「嬉しいけど、嬉しいけど、ふくざつ」
樽担ぎされながら、帰宅したA。今日は、三毛縞の部屋でご飯を食べることになった(強制)。しかも、一人暮らしだよね？なんで、ペアの食器とかあるのか。怖い。怖いよこのひと。
斑「さあ！食べよう！いただきまーーーす☆」
A「い、いただきます」
料理は美味しいんだけどなあ。おまけに、なんていうか、ママの味って感じがして色々複雑だし、困惑する。でも、ロールキャベツは美味しい。
斑「酢の物は今日は要らないっていうから、てっきり、好き嫌いが始まったのかと思ったが、零さんがそういったのなら仕方ないなあ☆」
A「＜これ＞だけは、どうにもならないみたいで...。」
斑「ほっぺはこんなに柔らかいのになあ。再会したときも「笑って」っていったときのAさんの笑顔、ちょっと固かったな。でも、すぐにAさんてわかったぞ」
A「昔の、私は笑ってましたか？」
斑「いいや、どっちかっていうと泣いてるほうが多かったぞ。くまさんのぬいぐるみを抱えたまま、走ってころんだりしてはよく泣いてたなあ」
A「..ああ」
斑「お？それは思い出してくれたのかあ！！」
なんとなく、だけど覚えてる。公園に幾度に熊をもって、はしってこけてた気がした。でも、なぜだろう？その時、三毛縞先輩らしき人はいただろうか？男の子は何人かいた気がした。けど、思い出せない。もやがかかったように。
A「なんとなく？」
斑「そうかそうか。ちょっとでも覚えてくれてて、ママはうれしいぞお」
食べながら、考えていた。始めてあったとき、自分から名乗った覚えはないのに。この人は私の名前を知っていたし、何より、どこか胡散臭い？というかなんともいえない感じというか過保護なところが、なんとなく懐かしい。うちの母とは、また違ったのを感じる、うん。
斑「ライブの衣装も今日できたってきたぞ。俺はちらっとしかみてなかったが」
A「まあ、はい。当日の、楽しみということで」
斑「わかってるわかってる！でも、当日は写真もとらせてくれよお？ママとツーショット☆」
A「はずかしい..」
斑「あっはは、Aさんは恥ずかしがり屋さんだからなあ」
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作者名：Luna | 作成日時：2022年3月16日 20時
