検索窓
今日:2 hit、昨日:9 hit、合計:13,404 hit

その17 ページ18

英智「ははは、やだな。ただ褒めてるだけじゃないか。ま、そうだね。回りくどいことはやめよう。単刀直入に言おう。Aちゃん。今度のドリフェスで、期間限定で「アイドル」として、参加してほしい」

A「..へ?」

斑「..断る」

英智「君に拒否権はないよ。三毛縞くん。それに、僕が聞いてるのは君じゃない。」

A「え、と」

斑「ん?俺はこの子の保護者であり、言わば俺がこの子の事務所だ。よく言うだろう?この子に用があるなら、事務所を通せってなあ!それに、聞かずとも答えは出てる。この子が、ライブをする理由も、期間限定にしても<アイドル>になる理由もない。」

と、三毛縞はAの手を握る。英智に「アイドルとして参加してほしい」と言われてから、身体中の温度が一気に下がった感覚と、手の震えが止まらなかった。それを見かねてなのか、三毛縞が手を添えて握る。

英智「全く、こまった親御さん?幼なじみだねえ?Aちゃん」

斑「はは!俺は皆のママだからな。この子は特に、かわいい愛娘なんだ♪だから、うちの子をいじめるなら、相手が英智さんでも、ママが許さないぞお」

A「...。」

どうしよう。三毛縞さんの顔と英智さんの顔を直視できない。今、どっちかの目を見たら、メデューサの目に睨まれるがごとく、銅像のように動けなくなってしまうだろう。こわい。とにかくこわい。

英智「はあ、人の話は最後まで聞こうよ。僕は別に、Aちゃんをとって食おうというわけじゃない。それに、なんも見返りもなしにこんなことを頼むわけないだろう?」

斑「どういうことだ?」

英智「Aちゃんが今日、ここに呼ばれると事前に聞いたんだろう?敬人あたりに」

斑「!」

英智「ふふ、Aちゃんが僕に呼び出されると聞いたら、動くはTRICKSTERだけじゃない。<保護者>の君もくることは、お見通しだったよ」

斑「..相変わらず、やり口が汚いな。我が校の皇帝はどのは。どうやら、新生の星たちに断頭台で処刑されるだけでは足りないらしいなあ」

A「ど、どういう..」

恐る恐る顔をあげると、正午の太陽の逆光で目の前に座る皇帝は、目を怪しく光らせながら、にこっと微笑む。

英智「おやおや、かわいそうに。子猫のように震えて。」

斑「!Aさん、このお茶を飲んで少し落ち着こう。」

A「あ、はい..。」

斑に進められるまま、カモミールティーを一口いただいたつもりが全部飲んでしまった。

その18→←その16



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (11 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:あんスタ , 三毛縞斑 , 過保護
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Luna | 作成日時:2022年3月16日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。